下田が特に凄いと思った選手を明かした。写真:滝川敏之

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 群雄割拠のJ2でトップを走るFC町田ゼルビアを、中盤の底で支えるMF下田北斗へのインタビューも、ついに最終回を迎えた。

 第1回では、第38節の甲府戦(3−3)を前に古巣対決への意気込み、第2回では、黒田剛監督、今季の自身の出来、長崎戦のスーパーミドル弾について語ってもらった。

 ラストとなる第3回では、好選手が揃う町田のなかで、下田が特に凄いと思う選手、対戦したなかで最も衝撃を受けた選手に挙げている元日本代表MF中村憲剛氏の凄さ、自身の立ち位置、今後の目標を訊いた。

 2014年に専修大を卒業後に加入した甲府など、Jリーグの4クラブを経て町田に加入した下田。様々な経験を経た31歳が、厳選したプレーヤーとは?

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――チーム内で特に凄いと思う選手は誰でしょうか?

 中島裕希さんですね。39歳になったのに、あんなに動けるのは素直に凄いと思います。31歳の僕も30歳を過ぎて、コンディション維持などの難しさを感じる時もあります。39歳であれだけやれているのは、今だけじゃなくて、昔から積み上げているから。しっかりトレーニング積んできたからこそ、動けていると思います。

 普段の取り組みを見ても、サボることなく、激しくやっているので、単純に凄いなって。年上で、しかも年齢が離れているので、なおさら凄いですね。

 若い選手では、平河悠です。大卒1年目で、一昨年から(特別指定で)試合には出ていたとはいえ、ルーキーなのに堂々とやっていますし。物怖じしない性格が、すごく良いです。フィジカル的にも、スピードがあります。
【動画】下田北斗が長崎戦で決めた衝撃ミドル
――対戦相手では、中村憲剛選手を挙げていますね。

 甲府にいた時に、憲剛さんがいたフロンターレと対戦しました。僕たちは、基本的にブロックを組む守り方をしていました。ボールを取りに行かないと、憲剛さんが顔を上げて裏にどんどんボールを出してくる。僕が取りに行ったら、その空いたスペースを、憲剛さんや他の選手に使われていました。

 僕たちのポジショニングを、すごく見られていて。川崎には、前線に素晴らしい選手がたくさんいることもあり、時間を与えたら良いパスが出てきます。逆に、取り行けば、その動きを利用される。フィジカル的にすごく強い選手ではないと思いますけど、何かもう、すべてで上回られていると感じました。 

 僕はボランチで、憲剛さんがトップ下だったんですけど、憲剛さんはボランチの位置まで下りて、当然、顔を出して受けたりとか、逆に、真ん中にとどまって、他の選手を活かしたりとか。存在するだけで嫌というか、そういった影響力を、対戦していて感じました。

 その後、僕が川崎に移籍して味方になり、一緒にプレーした時も当然、凄さを感じました。
 甲府でプロキャリアをスタートして以降、湘南、川崎、大分でプレーしてきた下田。若手の頃は“弟キャラ”だったというが、昨年は大分でキャプテンを務めるなど、チームリーダー的な役割を担うようになっている。

 プロ10年目を迎えた現在、チーム内での自身の立ち位置への考えと、今後の目標は?

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――チーム内での立ち位置について、どのようなことを意識しているのでしょうか?

 川崎にいた時は、自分より年下の選手もいましたけど、年上のほうが多くて、いじられたりしていました。そういったなかで、ある意味、楽だったというか。当然、サッカーの実力的にも素晴らしい選手たちがたくさんいて、僕は自分のやることだけに集中していました。試合に出た時に何ができるか、という感じでした。
 
 町田では、年上の選手が数人だけになっています。僕自身は、そんなにたくさんの経験をしているわけではないですけど、他の若い選手に比べたら経験があるはずです。僕の姿勢を見ている選手も、少しはいるかもしれない。良い影響を与えられるように、日々のトレーニングの取り組みや、サッカーに対する考え方とか、少しでも、みんなに伝えられれば、と思って過ごしています。

――今後の目標を教えてください。

 チームとしては、やっぱりもうここまで来たら、J2優勝です。シーズンが始まった当初、初日から黒田監督も言っていましたし、選手も、クラブも、みんなの総意だと思うので、そこを目ざして。まだ町田はJ1に上がったことがないので、クラブのフロント、スタッフも含めて、みんなでタイトルを取りたいっていうのはあります。そこに向かって全力でやるだけです。

 個人としては、試合に出てチームに貢献したい気持ちも強いですし、まだまだやれるというところを、もっと、もっと、見せられるように頑張ってきたいです。

※第3回終了(このシリーズ了)

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部