世界のクロツラヘラサギ個体数、6603羽 6割超が台湾で越冬=資料写真

写真拡大

(台北中央社)香港バードウォッチング協会(HKBWS)などが1月に行った調査で、絶滅が危惧されているクロツラヘラサギの個体数は全世界で6603羽に達したことが分かった。うち64%に当たる約4288羽が台湾で越冬したとしている。

HKBWSが12日に発表した資料によれば、調査は1月6〜8日に実施。個体数は1989年から90年までの冬季以降最多で、主に台湾や中国、韓国などで増加が見られ、台湾は引き続き最も主要な生息地だという。台湾で確認された個体数は昨年の3824羽より404羽増えた。

台湾の非政府組織(NGO)「中華民国野鳥学会」(中華鳥会)は、世界各地でクロツラヘラサギの生息しやすい環境づくりが行われているとした上で、台江国家公園(南部・台南市)では2020年から地元の養殖業者らと協力し、養殖池の水位管理や鳥類を追いやらないようにするなどの取り組みを続けていると説明した。

行政院(内閣)農業委員会林務局は22日、クロツラヘラサギの群れは南西部の沿岸に集中して分布し、9割以上が南部の台南、嘉義、高雄と中部の彰化、雲林に集まっていると指摘。彰化と雲林の境界を流れる濁水渓の河口では昨年より200羽以上多い360羽の生息が確認されたとして、今後環境づくりに取り組む方針を示した。

(楊淑閔/編集:齊藤啓介)