日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。 イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。 今回は、出産後のスキンシップ再開について。

出産後も当然のようにセックスレス。どうなる夫婦生活<オヨネの妊活いばら道25>

セックスレスや多嚢胞性卵巣症候群など、様々な難関を乗り越えなんとか運よく妊娠、出産できた私たち夫婦。

予想はしていたものの、無事に子どもが生まれてからも夫婦生活は皆無。キスはおろか、手も繋ぐこともありませんでした。
お互い1mmも触れ合うこともないまま、2年がたとうとしていました。

●草食夫に「スキンシップ」の再開を提案!

自分の体も出産後のボロボロ状態からそこそこ回復し、子どもの保育園も決まり、仕事にも復帰。
子を送って仕事へ行き、夕方に帰りお迎えに行く…そんな忙しない生活にも慣れた頃、「そろそろ夫婦生活を再開したいなぁ」とふと思いました。

「ねぇそろそろ夜の方どうですか…」
と勇気を振り絞ってメガネ(夫)に聞いてみると、「う〜ん…」とか「考えとく」とかぼんやりしたお返事をいただきました。

そして考えとくと言ったまま数か月、返事がないまま時は流れました。
なにを…数か月も考えることがあるのだ一体? 否、何も考えてないであろう!?

夫は相変わらずスマホで漫画、まとめサイト、テレビではゲームに動画…。いくら忙しいったって、1mmぐらい妻の要望について考えてくれてもいいいではないのか?

またこちらから勇気を振り絞って打診。
私「あれからすごい時間たってるけど…このまま一生私たちなにもないままですか」
メガネ(夫)「う〜ん…がんばる」

前にもこんなことがあったような…。
とりあえずその場をきり抜けるために「がんばる」って言っとこう的な。そしてその後なんの変化もない的な。

●「ハグ」で夫婦のスキンシップを再開!

そもそもがんばらないとできないものなのか…。
体力的にはそうかもしれないが? 彼はきっと気持ち的に言っている気がしてならない。
がんばって気持ちを奮い起こさないと嫁とスキンシップが取れないのだと。

お互い触れ合ってこなかったしコミュニケーションが苦手なメガネ(夫)としっかり話をすることもなかったので、当然っちゃ〜当然でした。

その頃ちょうど、たまたまTVで「仕事へ行く前に夫婦で毎朝7〜8秒間ハグをしてお互いを褒め会うと夫婦円満が続く」というような内容の番組がやっていました。

「これだ〜!」とメガネ(夫)に提案。

夜の営みよりハードルの低いコミュニケーションやスキンシップを取れば、今度こそお互い距離が近くなるのでは? と、早速わが家でも取り入れてみることに。

●「褒め合いハグ」をスタート!

 早速次の日からメガネ(夫)が出勤するときにハグ!
「あなたは毎日お仕事遅くまでがんばってるね」
「オヨネちゃんも家の事にお仕事にがんばってる」
「えらいね」
「えらいね〜」
と照れながらもお互い前向きにこの「ハグ運動」を実践していきました。

しかし二人とも人を褒めるのがとても苦手。
初めは「お仕事がんばってえらい」とか「ゴミを忘れずに出してえらい」とかなんとか褒めあっていたのですが、日がたつにつれボキャブラリーも低減。

●ハグの時間がなぜか、連絡事項の伝達時間に…

「月曜日なのにちゃんと仕事行ってえらい」だの「ちゃんとごはん食べてすごい」だの「朝ちゃんと起きれがんばてってる…」だの褒めポイントがどんどん低下(しかしこれはこれで大事!)。

しまいには
「今日娘を早くお迎えに行って耳鼻科に連れて行きます」
「今日ごはんいりません」
「今日のお迎え、あなたが行けたりしますか?」
「◯日の夕方会社の飲み会行ってもいいですか」
の連絡事項を伝え始めてしまう始末。

挙げ句の果てには「仕事嫌だよー行きたくないよー!」と愚痴を言ったり…。
一応ハグはしているものの褒め合い運動から程遠い儀式になっていったのでした。

そしていつの間にやらハグすらしなくなり、夫婦生活なんてもってのほか。
いつも通りのスキンシップのスの字もないぼんやりした関係に戻ったのでした。