ナカモト氏は大手食品メーカーを2年で退職し、投資家に。保有する口座のうち、2億4000万円の残高があるひとつをZoom越しに見せてくれた

「ビットコインは、これから絶対に騰がります。むしろ、今が買い時なんです!」

 今から3年半前の2017年の冬。写写丸は投資家のナカモトヤスシ氏(36)から、モーレツに口説かれていた。だがすでに、1BTCの価格は100万円目前だった。その1カ月後には235万円(当時の最高値)を記録したが、今度は30万円台まで急落。買わなくてよかった、と当時は胸をなでおろしていたものだったが――。

「えっ、あのとき買わなかったんですか? 4月14日、1BTCは史上最高値の700万円台にタッチしました。私の言うとおりに買っていれば、数倍に値上がりしていたのに……」(ナカモト氏、以下同)

 久しぶりに会ったナカモト氏に、同情される始末だ。2017年当時のナカモト氏は、数百万円の資金でスタートした株式投資で数千万円を儲け、そのすべてをビットコインに投じた直後だった。3年半後の今、その資産は10億円以上にものぼる。

「投資の世界って歴史的に見ても、みんなが『今だ』というときは終わりで、『終わりだ』というときは買うチャンスなんです。今、僕のまわりでは、『こんなに値上がりしたら、もう高くて買えないよ』という声をよく聞きます。そんなときに買えるのが、大きな資産を築ける人だと思います」

 とはいえ、本当に今買っていいものなのか……。

「わかります、勇気がいりますよね。じつは、ビットコインが世界的に普及していくのは、これからです。本格的な値上がりもこれからで、僕は早ければ今後3年で、1BTCは5000万円から6000万円に到達すると思っています」

 そうなれば、現在の価格から、さらに約8倍になる計算だ。その根拠を聞いた。

●騰がる根拠1/全世界で一気に利用者が増える

「今、世界の多くの地域で、銀行口座を持たず、ATMと無縁の生活をしている人が何億人もいます。しかし一方で、アフリカなどでもスマートホンは広く普及しており、その人たちがビットコインを持ちはじめています。

 現在、ビットコインの保有者数は、全世界で1億〜1億3000万人。2016年秋の時点で、その数はわずか1000万〜1300万人でした。ATMがない国で、通貨とビットコイン、今後どちらの需要が増え、より普及するか? 答えるまでも、ないでしょう」

●騰がる根拠2/テスラ創業者ら投資家が参入

「2021年2月、世界一・二を争う大富豪イーロン・マスク氏率いるEV自動車メーカー『テスラ』が、ビットコインを約1600億円ぶん、ツイッター創業者のジャック・ドーシー氏が率いる『Square』も、これまでの約50億円分に加え、約180億円分のビットコインを追加購入しました。

 ハーバード大、イェール大といった名門大学の基金もビットコインに資金を投じています。機関投資家や大手企業、名門大学もビットコインの価値を認めているわけです」

 大口投資家が参入したことで、ビットコインの価格は大きく上昇。しかも、こうした投資家は、購入したビットコインが値上がりしたからといって、すぐに売ることはない。

 ビットコインの発行枚数は上限が決められているため、市場の流通量が減少すれば、希少価値は高まる。需要と供給の関係から、価格がさらに上昇するというわけだ。

●騰がる根拠3/利便性が増し信頼性が上がる

「3月30日、大手オンライン決済企業の『ペイパル』が、ビットコインを取り扱うサービスを発表しました。日本でも、ビックカメラやコジマなどの家電量販店、居酒屋、回転寿司店、病院、キャバクラなどで使えるようになっています。

 ビットコインが『おサイフケータイ』のようにスマホで使えるようになるのは、遠い未来ではないでしょう。使える場面が増えれば信頼性が上がり、信頼性が上がれば使う人も増える、というわけです」

 以上、3つの根拠を挙げたナカモト氏。だが、投資で難しいのが、売るタイミングだ。いつ売ればいいのか?

「 “ガチホ” でOKです! ガチでホールド、つまり売らずにずっと持っておくのです。

 僕は、ビットコインは米ドルや金に取って代わる存在だと思っています。ビットコインが、現在のドルや金の価値になると考えると、1BTCが6300万〜6500万円になる計算です。この1年で急速に保有者数が増え、価格上昇の速度もアップしていることを考えると、3年以内に1BTC=5000万円になっても不思議ではありません」

 大きな値上がりが見込める以上、黙って持っているほうがいい――。細かく売買して利益を出していく方法もあるが、“ガチホ” なら、毎日の値動きを気にする必要はない。

「もちろん、多少の上下はあると思います。2021年でいえば、年末までゆるやかに上がりつづけて、年内に1000万円に届くか、5月に一回値下がりして、その後ゆるやかに上がっていくか。いずれにせよ、今すぐに飛びついていいと思います。仮に暴落しても、最終的には損はしませんから」

 とはいえ、初心者が面食らうのが「1BTC=700万円」という価格。700万円を簡単に用意できるサラリーマンは、多くはないだろう。

「いえ、GMOやDMM、bitFlyerなどの大手業者では、どこも500円や、0.001BTCくらいから買うことができるんです。資産が増えていくことを実感するためには、毎月5000円ぐらいを積み立てていくのがいいんじゃないでしょうか。

 今、サラリーマンの間で『つみたてNISA』や『iDeCo』が人気ですが、数年後の資産額には、驚くほどの差がつくと思います」

 資産を複数の口座に分散しているというナカモト氏は、Zoom越しに、そのひとつを見せてくれた(冒頭の写真)。“ガチホ日本一” のビットコイン長者の残高を見て、「投資は自己責任だ」と自戒しつつ、取材後すぐに口座開設を申し込む写写丸だった……。

※ノウハウ満載のナカモト氏の著書『つみたてNISA、iDeCoより「積み立てビットコイン」を始めなさい〜毎月5000円から資産を増やす!!〜』が、4月30日に双葉社より発売

(週刊FLASH 2021年5月4日号)