相手とボールを奪い合うパンツラヤ(左)。(C) Getty Images

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 恐怖のタックルが注目を集めている。

 北アイルランド女子代表は現地時間4月13日、2022年女子欧州選手権の予選で格上のウクライナとホームで対戦し、2-0で勝利。2戦合計4-1で、初出場を決めた。待ちわびた瞬間に、北アイルランドが沸いたこの試合で話題を呼んでいるのが、目を疑うようなラフプレーだ。

 1点差で迎えた87分だった。北アイルランドがハーフウェイライン付近からゴール前に出した縦パスに対し、ウクライナのMFナティヤ・パンツラヤが相手よりも先にボールに反応。ボールを保持するかに思われた。
 
 だが次の瞬間、パンツラヤはなぜか走る方向をボールではなく、それを目掛けて走ってくる相手MFサラ・マクファデンの方に転換。そのまま思い切り肩をぶつけ、強烈なタックルをお見舞いしたのだ。当然、パンツラヤは即刻レッドカードが提示され、退場処分に。その後、1人少なくなったウクライナは、後半アディショナルタイムに息の根を止められる2点目を献上している。

【動画】なぜボールではなくそっちへ…ウクライナ女子MFの恐怖のタックル

 英メディア『GIVE ME SPORT』は「サッカー史上最悪のタックル?」と題し、呆れ気味にこの悪質な体当たりを伝えている。

「敗戦を目前にしたウクライナのパンツラヤは、苛立ちを募らせていたとしか思えない。彼女は一瞬たりとも躊躇することなく、マクファデンを払いのけ、すぐにトンネルへ歩き出した。時代遅れの無茶苦茶なディフェンスだ」

 相当鬱憤が溜まっていたのか。パンツラヤ思わぬ形で注目を浴びる存在となってしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部