iPadはパソコンよりも快適なのか? 用途によってはノートPCを越える便利さをチェック
筆者は、度々、この質問を向けられる。
例えば、今年であればコロナ禍の中でのテレワークなど、個人のパソコン買い替えが必要になった。
その中でiPadをパソコンの代わりに使いたいから、どうしたらいいかといった相談も本当に多くなった。
筆者自身もiPadを「ポストPC」として、これからパソコンに代わるものになるのでは?
このように期待し、今日までに色々な使い方を試している一人でもある。
そこで今回は、筆者なりにiPadはパソコンの代わりになるのか?
この命題を試し、結果今どう考えているのかをご紹介したい。
○キーボードが重要
iPadをパソコンの代わりとして使うにはキーボードが重要だ。

もちろん、タッチパネル内にキーボードを表示してもiPadくらい大きな画面であれば、慣れてさえくればパソコンでのブラインドタッチのようにサクサクと文字を打つことはできる。
しかし画面内にキーボードを表示すると、画面内に表示される情報は半分近くまで減る。
この状態では、表示するデータや入力したいデータによって作業効率は大きく下がってしまう。
iPadをパソコンの代わりにするには、別途キーボードを用意するのが必須だと考えている。

2020年はその点で言うと、iPadは大きくパソコンに近づいた年だと考えている。
iPad Pro、そして第4世代iPad Airに対応する周辺機器「Magic Keyboard」が登場したからだ。
Magic KeyboardはノートPCと同じタイプ感のキーボードとトラックパッドが備わっており、さらにiPadに取りつけることでノートPCのようにiPadを持ち運び利用することが可能だ。
これまでにもiPad向けには純正の「Smart Keyboard Cover」といったキーボードとカバーを兼ねる周辺機器が存在した。また、iPadがこの世に登場した頃からBluetooth接続のキーボードなどを繋ぐことも可能だった。
しかし例えば、膝上では使えない、タイミング感がパソコンのキーボードより劣るなど、言うなれば「おまけ」感が拭いきれなかった。
このMagic Keyboardの登場により、iPadは持ち運びから使用時のフィーリングまでノートPCに大きく近づき、パソコンのような扱いがしやすくなった。
○WordやExcelには注意
たぶん、多くの人が仕事でパソコンを利用する際に手放せないのがMicrosoft Officeに含まれるWordやExcelだろう。
ただ送られてきたものを開いて見たりするだけならiPadでも問題はない。

では、どのような使い方だと問題がおきるのか?
例えばExcelでは高度な計算や処理の自動化に「マクロ」を利用したファイル・シートの存在がある。
iPadのExcelではマクロが利用できないため、マクロを利用したファイルを作成や、マクロの入ったExcelファイルでデータ入力などを行う機会があると役不足になってしまう。
ほかにも少し凝ったデザインのドキュメントを作成したいとか、データを大量に入力するような場合はパソコンに比べ操作が煩雑になる。
そもそもとして、パソコン版とも操作が違う箇所も多いため、WordやExcelを多用するような人には、まだiPadはパソコンの代わりにはなり得ないだろう。
○重たい画像や動画の処理は快適
筆者がノートPCよりもiPadの方が快適だと感じているのが画像や動画の処理だ。

筆者は、仕事柄、取材時にはレンズ交換式のデジタル一眼カメラを持って出かけて大量の写真を撮影することも珍しくない。
こうした撮影データをパソコンに取り込み、記事で使う写真の選別を行っている。
実は、こうした作業は、iPadで行った方が快適なのだ。
重たいデータの編集には高性能なパソコンが必要だと思い浮かべる人は多いだろう。
事実筆者も自宅のメインPCは高性能パーツを組み込んだ自作デスクトップPCを利用している。
たしかに自宅のデスクトップPCと比べればiPadでの写真や動画の編集作業は重たいと言えるのだが、一般的には高性能となる愛用のWindowsノートPCよりも、iPadでの作業の方がサクサク行えるのだ。
iPadはパソコンの代わりになるのか?
これは用途次第で「代わりになる」と言い切っていいだろう。
もちろん、用途次第では上で紹介したように、Excelなどではパソコンに至らない部分もあるため、全てのパソコン作業の代わりになると言い切れるわけではない。
しかし、仕事での利用では、特定機能のパフォーマンスが低くても問題がない場合が多い。
仕事や仕事の作業においては、万能な高性能は必要ないのである。
あくまでもホームユースでWeb閲覧やSNSの利用、撮影した家族写真などの整理や編集など「一家に一台」だったパソコンの立ち位置として、iPadを選んだとしても問題ないのである。
また今は、こうした使い方を行う人も増えてきている。
今時点で難しいことも少しすればiPadでも行えるようになる日も遠くないだろう。
執筆 迎 悟
