By Lucian Alexe

ウェブブラウザを経由して、PCに接続されたUSBデバイスに直接アクセスすることができるAPI、「WebUSB」は、2016年にGoogleのエンジニアらによって開発されました。2017年にはGoogle Chromeで正式にサポートされていますが、「WebUSBにはいくつか問題点がある」として、チュニジアのITコンサルタントであるハテム・ベン・ヤコブ氏が語っています。

WebUSB is dead | HBY Consultancy

http://www.hbyconsultancy.com/blog/webusb-is-dead.html

2018年頃からWebUSBを使い始めたというヤコブ氏は、「WebUSBは既にGoogle Chromeでサポートされており、素晴らしいと思っていました。ですが、残念ながらうまく機能したデバイスはごくわずかでした。 2年たっても状況は変わっていません」と語っています。

WebUSBを使ってみようとしたものの、2018年の時点でマニュアルが不完全だったため、ヤコブ氏はAPI制限といったさまざまな問題にぶつかりました。例えば、UbuntuでWebUSBを使用しようとしたものの、うまくいかず、マニュアルからも解決の手がかりを得られなかったそうです。ヤコブ氏はStack Overflowにいくつか質問を投稿し、なんとか問題を解決することができました。

また、WebUSBでスキャナーのドライバーを起動しようとした際は、接続がうまくいかず行き詰まってしまったとのこと。解決策を見つけるため、ヤコブ氏は再度Stack Overflowに質問を投稿しました。Ubuntuのスキャナー用APIであるSANEは正常に動作していたので「WebUSBも正常に動作しているはず」とヤコブ氏は推測していました。結局、転送コードのスタックに問題があったことが分かり、WebUSBの実装そのものに関係する問題だったことも明らかになったそうです。

WebUSBは登場から約4年経過しているにも関わらず、マニュアルの不足から、Stack Overflowのようなコミュニティで協力を募らないとWebUSBを有効活用できない点をヤコブ氏は問題視しています。



By dotshock

また、2019年12月3日に更新されたドラフトについて、GitHub上に未解決の問題が27件あることも問題であるとヤコブ氏は指摘しています。ヤコブ氏は、WebUSBがGoogle Chromeでしかサポートされていないことから、利用者の増加が見込めずWebUSBの成長を妨げていると推測しています。