ジダン監督が久保の今後について言及している【写真:Yukihito Taguchi】

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今季中のトップチーム昇格は「まだ分からない」としつつも、含みを持たせる

 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英は、現地時間20日のインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)初戦のバイエルン・ミュンヘン戦(1-3)で後半から出場し、“レアルデビュー”を飾った。

 そんななか、ジネディーヌ・ジダン監督は記者会見で久保について問われ、今後について言及している。

 久保は日本代表の一員として参加したコパ・アメリカ(南米選手権)の期間中にレアル移籍が決定。トップチームの北米遠征に帯同し、20日にはICC初戦のバイエルン戦に後半から出場した。巧みなタッチで局面を打開するなど観客の目を引き付けると、後半17分にはスルーパスからFWヴィニシウス・ジュニオールのチャンスを演出。上々のデビュー戦となった。

 レアルは現地時間23日(日本時間24日)のICCアーセナル戦を前に記者会見を実施。ジダン監督が質疑応答に臨み、そのなかで久保についての質問も飛んだ。存在感を示し続ける現状について問われると、「彼は自分のいる場所が分かっているし、とてもよくトレーニングしている」として、次のように答えている。

「プレーすることに恐れを抱いておらず、フットボールをプレーすることが好きで、それは素晴らしいことだ。自身の所属するクラブについてよく理解もしている。ここにいるすべての選手が重要であり、特別なことではない」

 また、加入時に今季レアルB(カスティージャ)でのプレーが発表されている久保だが、今季中のトップチーム昇格を期待する声も出ており、「久保は今季、カスティージャとトップチーム、どちらでプレーするのか?」という質問も改めて投げかけられた。指揮官は「まだ分からない」と前置きしたうえで、現状を冷静に述べている。

「まだプレシーズンで、彼は我々と一緒にトレーニングしている。どうなるか見てみよう。プレシーズントレーニングより先のことは、まだ分からないからね」

 まだアピール中の段階であり、トップチーム昇格を確約される立場ではない久保だが、ジダン監督は今後に含みを持たせている。ICCアーセナル戦、アトレチコ・マドリード戦(現地時間26日)でのアピール次第では、チーム内での立ち位置がさらに上がっていく可能性もあるだろう。(Football ZONE web編集部)