売れ残りは値引き…コンビニ「食品ロス対策」待ったなし
18年にはベンダーやメーカー、物流センターなど200社以上の協力を得て、サプライチェーン体制を見直した。1日3回配送の場合、個店による9時発注、22時納品を、10時発注、22時納品に変更。「コンビニは7時から9時が忙しい。10時であれば、朝の販売結果を見て発注できるので、発注精度が上がり、廃棄が減った」(秦野芳宏理事執行役員)という。夕夜間は14時発注を22時発注に変え、翌13時半納品を13時にした。発注から納品までの時間を短縮することで発注精度を高め、売れ残りを減らした。
ファミリーマートは総菜などが入ったパックに窒素ガスを充填したトップシール商品を拡充している。窒素ガスで酸化を抑え、消費期限を従来よりも3日長い5日とした。「おいしさと鮮度を保ちながら、廃棄を少なくできる」(富樫信人オフィサー商品・物流・品質管理本部生活デイリー部長)と説明する。総菜ブランド「お母さん食堂」は、賞味期限が45―60日あるスタンドパウチ型総菜の商品を増やした。さらに保存性の高い冷凍食品は昨年より20点多い計73点まで増やし、売り場の棚も広くしたことで18年度の売上高が前年度比50%増となった。
セブン―イレブンもサラダ野菜を入荷から製造まで一貫して4度C以下で管理することで、販売鮮度を1日延ばし、廃棄ロスを2%改善した。
これらコンビニの取り組みに加え、国も対策に乗り出している。経済産業省が2月12日から28日まで、コンビニやドラッグストアの一部商品にICタグを付けて、消費期限が近い商品ほど購入時にLINEのポイント還元を多くする実証試験を実施。さらに食品ロスを減らすための基本政策を盛り込んだ「食品ロス削減推進法案」が今国会で成立する見通しだ。官民挙げての食品ロス削減が本格化する。
