ユヴェントスのアントニオ・コンテ監督の辞書に、失敗の二文字はない。チャンピオンズリーグ(CL)でグループリーグ敗退に終わったユーヴェだが、コンテ監督は15日のセリエA第16節サッスオーロ戦を前にした会見で、皮肉をまじえて次のように話している。

「失敗? 何の? CLで優勝しなかったことがかい? 我々はもっと欧州で長く戦えたかもしれない。それは確かだ。だが、我々のシーズンの目標がCL優勝だったのだとしたら、そのときに失敗したということになるだろう」

「確かに、私は欧州の舞台での勝利を主たる目標としていた。そして順番にスクデット、コッパ・イタリアだ。スーペルコッパ(スーパカップ)も獲得した上でね。そう、確かに私はトリプレテ(3冠)のことを話していたね」

「我々にとっての今は、サッスオーロ戦だ。それが最も重要なんだよ。次の相手は、ローマやナポリを止めているんだ。我々は気をつけなければいけない。二度あることは三度ある、だ。我々は過去を忘れ、先を考えずに、今のことだけに集中しなければいけない。サッスオーロ戦にはベストチームで臨む。今からヨーロッパリーグに集中するなんて無意味だよ」

「CLで(カルロス・)テベスがゴールを決めていないことも、たいしたことではない。彼のパフォーマンスはゴールだけじゃないんだ。私は彼にとても満足している。ガラタサライ戦では、リーダーとして、獅子のように戦った。彼には正しいメンタリティーがある。素晴らしい補強だった。カリスマ性と経験を備えた選手だ」

「(ミルコ・)ヴチニッチは起用できない。(セバスティアン・)ジョヴィンコも足首の打撲でかなり微妙だ。(アンドレア・)ピルロと(クラウディオ・)マルキージオもいない。(クワドゥオ・)アサモアを中盤インサイドで使うのは、一つの解決策になり得るかもね」

「我々はフィオレンティーナ戦やレアル・マドリー戦でも負けた。スポーツをする者なら、勝利も敗北もあるということを理解している。この2年半で慣れてきたよ。我々はわずかながらも倒れてきた。今回もうまく立ち上がらなければいけない。ミスを理解し、どこを改善すべきかを理解しなければ。歴史をつくり続けたいんだ。常により高いものを求めながらね。時間、情熱と、大変な忍耐力が必要なんだよ」

「欧州の舞台でユーヴェに足りないもの? 我々はイタリアで2年連続7位だったが、主役に戻るという奇跡を成し遂げてきた。去年はCLでベスト8に進み、敗れた相手はバイエルン・ミュンヘンだった。今年は序盤に難しくしてしまったんだ。時間が必要だよ。今日明日で勝てるようになるわけではない。そういう考えでは、決して勝てないよ」

「勝った者は、道のりがあることを知っている。倒れても反撃し、時間をかけて勝利への準備をするということをね。CLはもう私が現役のころとは違う。たくさんのチームが世界レベルになっているんだ。財力でこのレベルに追いつくのは難しい。これから長いこと、イタリア勢がCL決勝に進むのは難しいことだと思う」