ブラックハウスで打撃の指導を行うこともあったシンゾー・マチダ。その打撃理論をケージで実践できるか (C)MMAPLANET

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22日(金・現地時間)、コロラド州ブルームフィールドの1stバンクセンターで開催されるResurrection Fighting Allianceの第11回大会。メインではセルジオ・ペティスのUFC出場により返上されたフライ級のベルトを掛けて、元Bellator世界バンタム級王者ザック・マコウスキーとマット・マンザナレスの間で王座決定戦が行われる。

マンザナレスは通算6勝1敗、RFAでは2勝1敗のファイター、マコウスキーは初代ベラトール世界バンタム級王者になるも、その後はドゥドゥ・ダンタスに敗れ初防衛に失敗。さらにアンソニー・レオーニにスプリットで敗れ同イベントを離れた。まさにResurrection=復興、再興に相応しい、マコウスキーの出場となる。

そんなタイトル戦以上に注目したいのが、ブラジルからの出場選手2人だ。まず、キャリア6戦6勝ながら既にブラジル国内で3つのベルトを獲得しているハオーニ・バルセロスの初登場だ。ブラジリアン柔術の黒帯を父に持ち、幼少期から柔術に嗜み青帯と紫帯時代にムンジアルを制している。その後、レスリングでも国内トップと活躍したバルセロスは、フアスVTとノヴァウニオンで揉まれ、抜群の打撃の強さを見せている。

同日、Bellatorのプレリミに出場するゴイチ・ヤマウチとともにブラジル国内フェザー級戦線でもっとも注目されていたファイターの初の米国デビュー戦、対戦相手はWECからUFCも経験しているテイラー・トナー。バルセロスとしては、14勝5敗のトナー相手であれば、派手な米国デビューを狙ってくるに違いない。

もう一人の注目選手はシンゾー・マチダ。そう、リョートの実兄だ。2006年に2度(1勝1敗)、2010年に1度(敗北)と、8年間で3戦しかMMAの経験はなく、戦績も1勝2敗のシンゾーだが、その2006年には豪州シドニーで開かれた松濤杯争奪世界空手道選手権大会=松濤館流の世界大会の組手の部で準優勝するなど、空手ではリョートより実績は上だ。そして、そのリョートが最も信頼を寄せているコーチでもあるシンゾー。対戦相手のブライアン・ウッドは戦績4勝3敗、現在3連勝中だが全く無名のファイター、シンゾーが本気でMMAでやっていくのか、コーチ業のために経験を積むのが目的なのか。いずれにせよ、テイクダウンディフェンス、接近戦が勝敗を分ける試合となるだろう。

■RFA11主な対戦カード

<RFAフライ級選手権試合/5分5R>
マット・マンザナレス(米国)
ザック・マコウスキー(米国)

<フェザー級/5分3R>
テイラー・トナー(米国)
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)

<ミドル級/5分5R>
ヴィニー・ロペス(米国)
ルカス・ホタ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
シンゾー・マチダ(ブラジル)
ブライアン・ウッド(米国)

<ミドル級/5分3R>
トッド・メレディース(米国)
アンドリュー・サンチェス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ダニー・マニウス(米国)
スコット・イングラム(米国)