<パソコン快適活用術>サクサクならそれでいいのかウィルス対策ソフト

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アメリカで、駐車違反を示す偽ビラにコンピュータウィルス配布サイトのURLを書いて車両に張って、そこにアクセスさせるように誘導するという手口が確認された。
賞賛するわけではないが、ウィルス配付の手口としては画期的であるため、日本でも類似犯が出ることは間違いないだろう。
街頭で配付している折り込みチラシ入りティッシュペッパーに書かれているURLなども、うっかり信用はできなくなりそうだ。
ところで、危険なURLを識別してブロックするのは、ウィルス対策ソフトの機能の一部として提供されているのだが、実際にどの程度有効に活用されているだろうか。
2009 年のウィルス対策ソフトのセールスポイントは、「サクサク快適で作業の邪魔をしない」ということである。確かにウィルス対策ソフトは、システムに常駐してメモリを消費するし、定期的にシステム総チェックを行ってハードディスクの挙動の足を引っ張るし、いちいち警告を出してくるし、ウザイのでインストールしていないというユーザーも多い。
そこで、各メーカーとも「サクサク」を売り物にして最新版をリリースしだしたというわけである。しかし、システムをサクサクにするためにはウィルスソフトのチューニング以外にも方法はいくらでもある。
デーモンバスターなどのツールを使って不要なサービスを止めるだけでも相当に違ってくる。
それから、システムが遅いという不満を持っているユーザーの中には、5年以上前に買ったメーカー製WindowsXPプレインストールパソコンで搭載メモリが256MBしかないものを使っている場合も多い。
現在、メーカー製の増設メモリで512MBのものが5000円台である。オススメはしないがバルク品ならもっと安い。空きスロットの数や最大搭載容量制限にもよりけりだが、モノは大事に長く使うご時世、特に最新OSへのこだわりがないのなら、数千円の投資で、まだまだ元気に働いてくれるだろう。
ウィルスソフトのためではない、全体的にサクサク感を向上させるのはメモリ増設が一番効く。
さらに、警告ダイアログがウザいという不満については、ウィルス対策ソフトのダイアログを信頼して、その他のダイアログを無効にするという方法もある。
たとえば、ブラウザが「このファイルをダウンロードしますか、実行しますかと聞いてきたり」OSが「インターネットからダウンロードしたファイルを実行していいですか」と聞いてきたりするのが、現在の仕様である。
しかし、これらの警告はユーザーのために出しているのではない。製造元が「一応警告は出しましたよ。あとは自己責任ですよ」という一種の製造物責任のために出しているだけである。
これらの警告を無効にして、代わりに「ダウンロードしたファイルは必ずその場で検疫(ウィルスチェックする)という習慣を付けるのも良い。ブラウザやOSが警告を出さなくても、ウィルス対策ソフトがダウンロードするファイルの警告とチェックを行う。
仕事中にウィルス対策ソフトがシステム総チェックをやり出すのがウザいという声もあるが、これは就寝後の夜中にタイマーセットして、終わったらシステムをシャットダウンするようにしておけば、何も面倒はない。
ウィルスソフトがサクサクであるのに超したことはないが、ほんの少しの工夫と投資で、最大限のパフォーマンスと最大限のセキュリティが手に入る。パソコン雑誌の得意な「激カスタマイズ」はホビーの世界だが、チューニングの作法は知っておいて損はないだろう。
(編集部 真田裕一)
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【参照】
http://antivirus-news.net/000/
