ホワイトハウスに到着し、拳を上げるトランプ米大統領=5月31日、ワシントン(AP=共同)

 【テヘラン、ワシントン共同】イランのタスニム通信は1日、イランが仲介国を通じた米国との対話を停止すると報じた。イスラエル軍がレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラへの攻撃を続けていることを理由とした。駆け引きの可能性がある。タスニムは5月31日、米国との戦闘終結の前段となる覚書にイラン側が修正を加える方針だと報道。米メディアによると、トランプ大統領も修正を要求しており、早期の覚書締結は見通せない。

 レバノンでの戦闘は2日で再開から3カ月となる。タスニムによると、イランはパレスチナ自治区ガザでの戦闘が続いていることも対話停止の理由にした。アラグチ外相はX(旧ツイッター)への投稿で「全ての戦線」での戦闘終結を要求した。

 対話停止の報道に先立ち、米軍はホルムズ海峡に近いイランのケシム島などで5月30、31両日、防空システムや無人機管制施設を標的に自衛目的の攻撃をしたと発表。イラン革命防衛隊は、南部ホルムズガン州で通信施設が攻撃されたため「攻撃元の米軍基地に反撃し破壊した」との声明を出した。

イランの首都テヘランで、ホルムズ海峡の形をした青いリボンで口をふさがれたトランプ米大統領のポスターの前に立つ警察官=5月(ゲッティ=共同)