絶好調を保ったまま、W杯への活動に入った。日本代表FW前田大然(セルティック)は国内2冠に貢献するゴールを含め、公式戦7試合連続ゴールでシーズン終了。「チームでの調子が上がった状態で合流できたので、あとはもうやるだけ」と力を込めた。

 今季公式戦54試合17ゴール10アシストを記録。そのうち9ゴールはシーズン最終盤に量産した。年明けから4月中旬まで不発が続いたが、4月19日のスコティッシュ・カップ準決勝で1ゴールを挙げると、同月25日のリーグ戦第34節では2ゴール。そのまま最終節までゴールを続けた。そして最終節では後半アディショナルタイムに逆転ゴールを挙げ、劇的5連覇の立役者に。翌週のスコティッシュ・カップ決勝でも先制点を決めて優勝に貢献。2冠達成の原動力となった。

 公式戦7試合連続、合計9ゴールにも「チームメイトのおかげ」と謙虚。それでも、第36節・レンジャーズ戦で決めたバイシクルシュートには手応えを感じていた。「今までやってきたことがああいうのにつながったと思う。やってきたからこそ」と改めてその喜びを噛みしめた。

 代表では左ウイングバック、左シャドー、1トップの可能性もある。30日のアイスランド戦前日練習では、攻撃練習のポジションで左シャドーに入っていた。そのことを指摘されると、「どこで出るかわからないので、どこでも出られるようにいい準備をするだけ」と回答。攻撃的なポジションになるため、「よりゴールに直結できると思う」と意欲を見せた。

 2024年カタールW杯では3試合に先発し、決勝トーナメントクロアチア戦では1ゴール。だが、そのクロアチア戦でPK戦の末に敗れた。再び大舞台に近づくなかで、前田は「W杯の前回の借りはW杯でしか返せない」とリベンジに燃える。

 3年半の時を経て、前田はたしかな成長は感じている。「どこが成長したかわからないけど、前回のW杯よりかは自信を持って挑める」。チームとして勢いに乗るべく、31日のアイスランド戦では勝利が必須。「勝ってW杯に挑みたい。チームとしても、個人としてもそう思っている。しっかり勝ってW杯に行ければ」。大勢のサポーターの前で勝利をつかみ、大舞台への弾みをつける。

(取材・文 石川祐介)