あす、東京ドームで開催される全国ツアー『ARASHI LIVE TOUR 2026「We are ARASHI」』の最終公演をもって、嵐はグループ活動を終了すると発表しています。“国民的アイドル”と呼ばれるようになった嵐が、これまでに開催してきた数々のコンサートを中心に、グループの歴史を振り返ります。第2回となる今回は、デビュー10周年を迎えた後の2010年〜2014年をひもときます。

■“ドラマリレー”と3年目の“国立公演”

2010年4月からバラエティー番組『嵐にしやがれ』がスタート。これで同時期に冠バラエティー番組3本を担当することになります。また、前年10月に放送された相葉さん主演のドラマ『マイガール』から立て続けに、櫻井さんが『特上カバチ !!』に、大野さんが『怪物くん』に、松本さんが『夏の恋は虹色に輝く』に、二宮さんが『フリーター、家を買う。』にリレーのような形で順番に出演しました。

8月から翌年1月までかけて回る、コンサートツアー『ARASHI 10-11 TOUR “Scene”〜君と僕の見ている風景〜』が開催され、前年同様に、会場は国立霞ヶ丘競技場と5大ドームとなりました。コンサートでは、約20メートルも噴き上がるウオーターキャノンや、ワイヤアクションが取り入れられたほか、1300発の花火が打ち上げられる派手な演出で約7万人のファンを熱狂させました。

■東日本大震災をきっかけに始まる『嵐のワクワク学校』

2011年、東日本大震災から約3か月後となる6月に、嵐は東京ドームで『嵐のワクワク学校 〜毎日がもっと輝く5つの授業〜』を開催しました。これは、メンバー5人が先生となって授業を受け持ち、エネルギーの大切さなどを伝えるイベントで、収益の一部は、被災地へ寄付されました。元々はコンサートを行う予定でしたが、東京ドームでコンサートを行うと多くの電力が必要となるため、震災による電力不足を考慮し、通常の半分以下となるイベント形式の内容に変更されました。

このイベントは、8年続き、東日本大震災だけでなく、2016年の熊本地震による被災地や、2018年の西日本豪雨の被災地にも一部の収益が寄付されてきました。8年間での寄付総額は、約20億円だということです。

■大雨の中のコンサート

7月からは、大阪・札幌・名古屋・福岡のドームと、4年連続となる国立霞ヶ丘競技場を会場にした『ARASHI LIVE TOUR “Beautiful World”』が開幕。国立競技場の公演は、当時発生した台風の影響で、公演日をずらしての開催となりましたが、コンサートの途中に大雨が降るという場面が。

一度はやむも、アンコールで再び大雨に見舞われ、まさに“嵐”のような状況の中でも5人で楽曲『5×10』を歌唱したコンサートとなりました。

■ファン投票で楽曲を選ぶ『アラフェス』開催

2012年9月からは、“嵐とファンの皆さんで作るお祭り”として、『アラフェス』と題したライブを国立霞ヶ丘競技場(現:MUFGスタジアム)で開催。この公演は、今までのコンサート内容から少し変えて、シングル曲、カップリング曲、アルバム曲の全240曲を対象に、ファンからのリクエスト曲で構成するライブとして行われました。

なかなかライブで披露されることがなかった曲もセットリストに入ってくる、この『アラフェス』。報道陣向けの囲み取材で、相葉雅紀さんは「そのコンサートでしかやってなかった、その年でしかやってなかったもの(楽曲や振り付け)っていうのは、思い出すのが超大変だった」と振り返っていました。

また、この公演でもライブ終盤で、雨が降ってきてしまうことがありましたが、そんな環境の中で、楽曲『感謝カンゲキ雨嵐』をメンバーたちが歌唱し、曲にぴったりな状況にファンが歓喜するシーンもありました。

■“ウォータースクリーン演出”の登場

11月から翌年1月までは『ARASHI LIVE TOUR Popcorn』を開催。5大ドームで行われました。ライブの囲み取材で松本潤さんは「今回はドームツアーで初めて“ウォータースクリーン”というものを使っていまして、それが挑戦でしたね」と発言。“ウォータースクリーン”とは、ステージ上部から水を流して、そこに映像を投影する演出のことで、メンバーと映像を絡ませた、幻想的な空間となっていました。

他にも、ポップコーンのかぶり物をかぶった5人が、気球に乗って客席上空を回る演出もあり、タイトルにちなんだポップさが表現されていました。

■嵐にとって最後の国立霞ヶ丘競技場ライブ

2013年9月は、前年に続く『アラフェス'13』を開催。これで6年連続となる国立霞ヶ丘競技場でのライブとなりました。また、この競技場は翌年から改修工事が始まるため、嵐にとって、最後の“国立霞ヶ丘競技場ライブ”にもなりました。ライブでは、前年の内容からパワーアップし、ファンからのリクエストをもとに、メンバーそれぞれが一つのコーナーをプロデュースしたり、聖火台や五輪のマークなど、東京五輪を意識した演出で会場を沸かせました。

■ファンたちも必死に覚えた“LOVEファンキーダンス”

11月からは『ARASHI Live Tour 2013 “LOVE”』を開催。このライブでは、みんなで『FUNKY』という楽曲を踊るという演出がありました。そのためファンたちは事前に、“LOVEファンキーダンス”と名付けられた振り付けビデオを見て、振りを覚えてくることになっていて、当日はこのダンスを通じて、嵐5人とファンが一体となりました。

相葉さんは、最後の挨拶で「楽しかったよね! なーんでこんなに楽しいんだろうね! ちょっと考えてみようか。いやこれね…何回考えても答え出ないんですよ。だからなんていうかな…“理屈じゃない”っていうか」とライブへの思いを明かしていました。

■思い出の地・ハワイで15周年ライブ

デビュー15周年の2014年9月には、『ARASHI BLAST in Hawaii』と題し、結成会見をした思い出の地であるアメリカ・ハワイでライブを開催。会場は、オアフ島西部のリゾート『コオリナ』に設置されました。

ライブは、赤色のスーツにサングラスを身につけた5人が、ヘリコプターに乗って登場するというド派手な演出でスタート。ステージに着くとデビュー曲『A・RA・SHI』を披露し、15周年という時の流れを感じさせました。さらに、楽曲『マイガール』と『Everything』は、“ハワイアンver.”で歌われる演出もありました。

報道陣による取材会では、結成会見の時に使用したものと同じクルーザーに乗って記念撮影も行われました。実は結成会見を行った当時、櫻井翔さんが「また今度ファンの皆さんとハワイに一緒に来て楽しめたらいいかなと思っています」と発言していたことから、15年後にハワイライブが実現しました。

■無線でコントロールされる『ARASHIファンライト』

11月からは『ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN』がスタート。“デジタルと人間の融合”をテーマに行ってきたこのツアーでは、グッズに『ARASHIファンライト』が登場。無線でコントロールできるLEDライトが内蔵されたうちわ形のライトで、会場全体を一斉に同じ色に点灯させたり、音楽に合わせて色が自動で切り替わったりするなど、客席も含めて会場に一体感を生みました。松本さんは構想に3年かかったと明かしています。

さらにこのライブでは、胸に心拍計を装着したメンバーたちの心拍数が、リアルタイムでステージ上のモニターに表示される演出や、腕にセンサーをつけて筋肉の動きに映像や音が反応する演出など、今までにないステージで盛り上がりました。

続く第3回では、2015年〜2026年の活動を振り返ります。