ドラゴンボール

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2026年4月24日、中国のポータルサイト・捜狐に、米国の有名配信者が「ドラゴンボール」創刊号を55万米ドル(約8700万円)の高額で購入したことを紹介する記事が掲載された。

記事は、「米国の有名配信者・ローガン・ポール氏が、55万米ドル(約8700万円)を投じて2冊の古い雑誌を購入したと話題になっている。1冊は『ドラゴンボール』第1話掲載の『週刊少年ジャンプ』、もう1冊は『ONE PIECE』第1話掲載号である。『ドラゴンボール』掲載号は鑑定評価9.2点で、世界でこの評価に達した個体は1冊のみだというため、ほぼ唯一無二の品と言ってよいだろう。『ONE PIECE』掲載号の価格は公開されていないが『ドラゴンボール』とセットで売買されるほどである以上、相応の高額だったと考えられる」と述べた。

そして、「ローガン氏がコレクションに大金を投じるのは、今に始まった話ではない。21年には『ピカチュウ・イラストレーター』のポケモンカードを527万5000米ドル(約8億4000万円)で購入し、当時大きな話題となった。そして今年2月、そのカードは1649万2000米ドル(約26億3400万円)で落札され、約3倍の転売利益になった」と説明した。

記事は、「それだけに、今回『週刊少年ジャンプ』を買ったのも、本当に漫画が好きだからなのか、それともまだ値上がりすると見込んだからなのかという声が出ている。本人は『漫画コレクションの旅の始まりだ』と語っているが、ファンはあまり納得していない」とし、米国の有名配信者・アイ・ショー・スピード氏もコメント欄で「お前は『ONE PIECE』を何も分かっていない」と辛辣(しんらつ)に批判したことを伝えた。

また、「本物のファンかどうかより、別の問題を気にする人も多い。こうした投資家たちが参入することで、中古市場が荒らされるのではないかという懸念である。鑑定評価9.2点の『ドラゴンボール』第1話掲載号は世界に1冊しかない。その品をローガン氏が購入してしまった以上、今後さらに価格が高騰する可能性は高いだろう。一般のファンにとっては、購入どころか金額を見るだけで気が遠くなる額である」と言及した。

さらに、「今回は50対50の共同出資形式で購入しているため、ローガン氏1人でなく、他人を巻き込んで投資した形だ」とし、記事はネット上に「今後中古の『週刊少年ジャンプ』を買うにも、まず鑑定評価を見て、保存状態を見て、最後に財布と相談することになるのか。送料すら払えない」と皮肉る声や「次は『遊☆戯☆王』の青眼の白龍でも買うのか。それとも『呪術廻戦』の原稿か。金があれば何でもできるな」とやゆする声も挙がったと紹介した。

一方で、「ローガン氏の目利きが鋭いのも事実である。『ドラゴンボール』と『ONE PIECE』はいずれも世界的作品であり、ファン層が厚く、その思い入れにも価値がある。第1話掲載号のような品は現存数が少なく、美品となればさらに希少である。つまり、売れればその分の市場在庫が減るタイプの商品だ。そのため、彼の購入は損をする可能性が低いと見られる」と論じた。

その上で、「問題は、彼がファンの論理ではなく、投資家の論理で動いている点である。ファンが古い『週刊少年ジャンプ』を買うのは、子どもの頃に初めて買った思い出の1冊だからかもしれないし、青春のかけらを取り戻したいからかもしれない。一方で、ローガン氏が買う理由は『将来もっと高く売れるから』だ。善悪の問題ではないが、どこか違和感がある」と指摘した。

そして、「55万米ドルは、ローガン氏にとっては配信1回分の収入かもしれない。しかし一般のファンにとっては、住宅の頭金であり、高級車1台分であり、数年分の給与に相当する金額である。資本がコレクション市場に入ること自体は珍しくなく、今後も続くだろう。ただ『世界に1冊』『鑑定評価9.2点』といった言葉が、子ども時代の思い出より重視されるようになると、何かが変わってしまったようにも感じる。せめて彼が本当に『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』を愛していてほしいものである」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)