電気料金の値上がりは「いきなりではなく徐々に」…電事連会長「節電のお願い必要ない」・原子力の最大限活用「何より重要」

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 電気事業連合会の森望会長(関西電力社長)が23日、読売新聞のインタビューに応じた。

 ホルムズ海峡の事実上の封鎖を受け、6月以降徐々に電気料金が値上がりすると述べた一方、ロシアのウクライナ侵略が始まった2022年ほどの水準にはならないとの見通しを示した。また原子力発電所の再稼働などで価格上昇を抑える姿勢を示した。

 森氏がインタビューに応じるのは2月の会長就任後初めて。火力発電を支える液化天然ガス(LNG)の確保について、調達先の多様化などで「しっかりできている」とした上で、「節電のお願いは必要ない」と説明。燃料価格の上昇による電気料金の値上がりについては、「いきなりではなく徐々に上がる」との見通しを示した。

 価格抑制に向けてLNG調達の工夫に加え、原発の再稼働や新増設に注力するとした。電力会社で最多の7基を再稼働させた関電社長の経験を踏まえ「原子力の最大限活用が何よりも重要だ」と指摘。中東情勢の緊迫化により、安定的に電力を供給できる原発は「より一層メリット、アドバンテージが見えている」と強調した。

 原発への投資を巡っては「投資の予見性が高まる手立てが必要だ」とし、政府による支援措置の拡充を求めた。将来的に必要となる原発の規模感を示すことの必要性も訴えた。