なぜ中日は125球、力投の柳を生かせなかったのか 借金ワースト9のデッドライン 背景に浮かぶ「7回の攻防」「守備の乱れが響いた失点」

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柳は125球、1失点と粘投した(C)産経新聞社

 中日は4月17日の阪神戦(甲子園)に1−2と敗れ連敗、借金は9まで膨らんだ。

 先制は中日、初回二死一、二塁の好機に高橋周平の左前適時打で1−0とする。

【動画】柳は6回二死満塁の場面、近本を空振り三振に打ち取るなど、渾身の投球

 先発の柳裕也は粘り強く阪神打線と向き合った。5回まで無失点、緩急をつけたピッチング、しっかり時間も使いながら要所を抑えた。

 6回の失点もアンラッキーなものとなった。先頭、佐藤輝明の左翼線への打球を中堅を守るドラフト6位ルーキーの花田旭と左翼の細川成也が交錯する形となった。無死三塁のピンチを招くと続く大山悠輔が左前に持っていき、1−1の同点に追いつかれた。

 甲子園では特に大歓声で声が通りにくいともいわれるが、粘投していた柳には不運な失点となった。その後、二死満塁のピンチを招くも近本光司を空振り三振に打ち取り、最少失点で乗り切った。

 また攻撃では1−1と同点に追いつかれた直後の7回がキーポイントとなった。7回は一死後、木下拓哉の内野安打で一死一塁とすると続く8番の田中幹也にベンチは送りバントを選択せず、ヒッティング。結果として二飛に倒れ、二死一塁。代打で出た大島洋平も空振り三振に倒れ、得点を奪えなかった。「1点を奪いにいく野球」の構築が改めて求められている。

 先発した柳は開幕後、ここまで4試合に先発、3日のヤクルト戦の完封勝利に加え、ほか3試合はすべて6イニング1失点と試合を作り、防御率1.00。打線の援護が待たれる。
 
 試合は1−1の同点で迎えた7回に2番手の根尾昂が好調な森下翔太に勝ち越しのソロを許した。

 チームはこれでワースト借金の「9」まで膨らんだ。打線のつながり、救援陣の構築など課題は多いが一つずつ前に進んでいくしかない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]