村上宗隆(C)ロイター/Imagn Images

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 ホワイトソックスの村上宗隆(26)がついに、ア・リーグのトップに立った。

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 本塁打でも打点でも、もちろん1割台の打率でもない。打率.179はリーグ81位とファンのため息を誘うことが多いものの、日本時間16日のレイズ戦で2打数1安打3出塁。2四球を選び、今季17四球でリーグ1位に並んだのだ。

 2番・DHで出場した初回にフルカウントから四球を選ぶと、三回の2打席目は2球で追い込まれながらもボール球に手を出さず、6球目の外角高め149キロを見極めた。“ムラカミはパワーヒッターでありながら、選球眼がとてもいい”とは現地中継局の解説者だが、ヤクルト時代も4度の「三振王」になる一方で、同じく4度の「四球王」に輝いている。

 評論家の橋本清氏がこう言う。

「パワーヒッターには三振は付き物。村上は今季56打数でリーグで下から11番目の23三振を喫していますが(16日現在)、三振を恐れずにスイングするから、投手は長打の恐怖を感じるものです。村上はリーグ6位タイの5本塁打。甘い球を仕留める技術があるから、バッテリーはストライクを投げにくくなる。なんとかボール球を振らせようとするわけですが、四球の多さはそのボール球をしっかり見極められている証拠で、これはヤクルト時代から村上の調子のバロメーターです。村上が初の本塁打王になった2021年、三冠王に輝いた22年、本塁打と打点の2冠を取った24年と、打撃主要3部門のタイトルを獲得した年はすべて、リーグの最多四球になっています。三振が増えて四球が減るようになると心配ですが、いい兆候と言えます」

 3打数1安打2四球、9試合ぶりのアーチとなる5号を放った前日15日のレイズ戦では、九回の最終打席で高めの151キロを完璧に仕留めた。チームは早くも、ア・リーグ中地区の最下位という「指定席」にドッカリという様相だが、ウイークポイントだといわれた高めの速球を右翼スタンドにはじき返した村上は、上昇気流に乗る気配だ。

 その村上は17日のレイズ戦に「3番・一塁」で出場。4打数無安打でメジャー自己ワーストタイの3三振を喫し、打率.167。

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 メジャーといえば、ドジャース佐々木朗希はいまどのような状態なのか。前ロッテ監督の吉井理人氏が本紙日刊ゲンダイの連載コラム●関連記事【もっと読む】ドジャース佐々木朗希との「LINEの中身」 で、本人とのやり取りを交えつつ、現状を解説してくれた。