阪神・森下翔太 今季初の4安打3打点と大暴れ 早くも4冠視界「体のケアは昨年よりは倍の時間に」
◇セ・リーグ 阪神4―2広島(2026年4月3日 マツダ)
阪神は3日、広島戦(マツダ)に4―2で勝利して2カード連続で初戦を制した。森下翔太外野手(25)が初回1死二塁から中前へ先制打を放ち、7回無死満塁での中前2点打を含む今季初の4安打3打点。1回の守備では一塁をオーバーランした打者走者を好送球でアウトにするなど攻守で躍動した。打率・444、安打数12はリーグトップ。トップタイの2本塁打、同2位の6打点で早くも4冠を視界に捉えた。
マツダスタジアムは森下のためにあるのか――。今年も好相性ぶりは健在。敵地で先制打、追加点の口火、ダメ押し打の大暴れ。止まることを知らない男のバットが初回から火を噴いた。
「ピッチャーも先制点を取ってもらった方が心のゆとりが出る」
まずは初回1死二塁だった。カウント2―2から床田の直球を中前にはじき返した一打は先制の中前適時打。なおも1点優勢の6回先頭では左中間二塁打を放ち、1死満塁から坂本の中犠飛を呼び込んだ。トドメは7回の第4打席。無死満塁で2番手・斉藤汰の内角152キロを中前へ運ぶ2点適時打を放った。昨季、マツダスタジアムでは球場別最高の打率・352。さらに3本塁打、11打点を記録するなど敵地で主役の座を奪った。
「守備も変わらず意識高くやっている。継続的にやりたい」
守備でも魅せた。初回1死から2番・中村奨が放った右前打をワンバウンドで捕球すると素早く一塁へノーバウンド送球した。強肩を発動してオーバーランから慌てて帰塁を試みた打者走者はタッチアウト。今年3月の第6回WBC準々決勝のベネズエラ戦でも中堅定位置から本塁へ正確なワンバウンド返球を披露した。「今年もゴールデングラブ賞を獲らなければいけない」と見据える背番号1が、好守でも貢献した。
「治療とか体のケアは昨年よりは倍の時間になっている」
1軍で結果を出し続けるために準備もおろそかにしない。試合前練習では打撃練習へ移行する前に、ストレッチを入念に行う。肉体の進化とともに「疲労がたまりやすい」と話す脇腹はメディシンボールを持って何度も捻転動作を繰り返して体を温める。疲労の蓄積によって日々変化する体の動作を細かく確認し、他の選手が打撃練習へ向かっても、最後までウオーミングアップに手は抜かない。安定したパフォーマンスにつながっている要因の一つだ。
9回1死二塁では左前打を放ち、今季初の4安打。12安打と打率・444(27打数12安打)はリーグ単独トップに躍り出た。打点、本塁打を含む4冠も射程圏。「一試合、一試合、修正をかけている結果が(いい方向にいっている)」。4年目を迎えても、この男の底は見えない。 (石崎 祥平)

