Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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浜松市で高齢の男が運転する軽トラックが小学生の自転車の列に突っ込み4人が死傷した事故から1年が経ちました。高齢ドライバーによる事故が全国でも相次ぐなか悲惨な事故を繰り返さないために必要なこととは…。

おととい22日、浜松市中央区舘山寺町の事故現場。事故で亡くなった石川琴陽さんの父親ら遺族が訪れ手を合わせました。一周忌の法要が営まれたこの日。琴陽さんの父親は、取材に対し「娘がいなくなった感じる日が増えました。天国があるのであれば幸せになってほしい」と心境を語りました。

事故が起きたのは1年前の3月24日。自転車に乗っていた女子児童4人が軽トラックにはねられ、小学2年生の石川琴陽さんが亡くなり、当時10歳の姉ら3人が重軽傷を負いました。琴陽さんたちはカーブが続く緩やかな坂道を自転車で下っていたところ、後ろから軽トラックが突っ込んできたといいます。

わずか8歳で失われた命。

先日、琴陽さんの祖母と伯母がカメラの前で苦しい胸の内を明かしました。

(亡くなった石川 琴陽さんの祖母)
「本当にいないというのが、今までずっといたのがいないというのが本当にたまらないですね…。いつも思うけれど『今どこにいるの』『今何をしているのかな』というのはすごく感じますね」

(亡くなった石川 琴陽さんの伯母)
「苦しんでいなければいいなと。琴陽に会いたい気持ちしか毎日出てこないので苦しい場所にいないでほしいなと毎日思っています」

春休み中で姉と2人の友達と近くの動物園に遊びに行っていた琴陽さん。一度、自宅に戻った後、自転車に乗って友達を送る途中に事故に遭いました。

検察は2026年1月、軽トラックを運転していた79歳の男を「危険運転致死傷」の罪で在宅起訴。起訴状によると、被告の男は、持病の影響で走行中に発作を起こし意識障害に陥る恐れがある状態で軽トラックを運転していたといいます。

当初「過失運転致死傷」の疑いで送検されていた被告の男。ただ、遺族は、より罰則が重い「危険運転致死傷罪」の適用を求め、約3万8000人分の署名を検察に提出していました。今後開かれる裁判で遺族が古橋被告に求めることは…。

(亡くなった石川 琴陽さんの祖母)
「真実を言ってもらいたいですね。うそを言うのではなくて。自分で認めて真実を話してもらいたいですね」

(亡くなった石川 琴陽さんの伯母)
「起訴された危険運転致死罪も受け入れるべきだし。厳罰に正当な裁きを受けて、素直に受け入れてほしいですね」

全国で相次ぐ高齢ドライバーによる事故。

2025年10月、名古屋駅近くの交差点で、70代の男が運転する車が通行人をはね1人が死亡、2人が重傷を負いました。

静岡県内でも先週、沼津市で80歳が運転する車が歩行者をはね死亡させる事故が起きています。

こうした高齢ドライバーによる事故が相次ぐ原因について、交通事故の刑事事件に詳しい増田英行弁護士は…

(増田 英行 弁護士)
「全体的な交通量が増加している。年々増加してかなり車の量が増えていることはあると思う」12:53「どうしても年齢を重ねてくると集中力を持続することが難しくなってきますし。予見能力ですね。こういう危険な状況が起こるかもしれないという予見能力、想像力がどうしても落ちてくる」

県警によりますと県内では、免許を持っている人のうち65歳以上の高齢者の割合が約3割を占めています。高齢者の免許返納を促すためには必要なことは…。

(増田 英行 弁護士)
「80歳になったら強制的に返納させる、資格をなくすことも立法政策としてはあり得るとは思う。一律に年齢で制限をかけることは反対論も多くなるだろうし。運転免許を返納させることも必要だが、高齢者に自動車に代わる移動手段を確保してあげないといけないだろう」

事故から1年がたっても苦しみが続く遺族。悲惨な交通事故が繰り返されないことを願っています。

(亡くなった石川 琴陽さんの祖母)
「交通事故は元気だった子が、その場でいなくなってしまうというのをみんなに知ってもらいたい」

(石川 琴陽さんの伯母)
「明らかに危ない運転や行動をとっている人は多いんですよね。琴陽の死を無駄にしたくないというのは本当に思いますね」