「ハイランダー」導入が待ち遠しい[画像は2026年モデル・米国仕様]

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扱いやすいのに存在感抜群な「威張れるSUV」!?

 米国トヨタの主力大型SUV「ハイランダー」が、日本へ導入されるかもしれません。

 北米市場で磨かれてきた快適性重視の3列シートSUVの立ち位置や、日本導入時に想定される仕様変更について整理します。

【画像】超カッコいい! これがトヨタの“3列・7人乗り”ラージSUV「“米国製”ハイランダー」です! 画像で見る(30枚以上)

 ハイランダーは、トヨタの北米向けSUVラインナップにおいて、実用性と上質さのバランスを担う中核モデルです。

 日本では初代モデルが「クルーガー」の名で2007年まで販売されていたことを記憶されている人もいるでしょう。

 しかし現在のハイランダーは、その直接的な後継車というよりも、SUV競争の激しい北米市場において商品力を磨き続けてきた別系統の進化形と捉えるほうが実態に近いです。

 現行型は2019年に登場した第4世代となります。

 時代のトレンドを取り込む年次改良によって内外装のアップデートが施されてきており、最新型はモダンかつ落ち着きのあるエクステリアデザインを特徴とし、大型SUVらしい伸びやかさを備えながらも、都会派SUVとしての洗練も感じさせます。

 日本市場でいえば、都会派SUVの代表格である「ハリアー」の上位と位置付けると、イメージしやすい存在かもしれません。

 ハイランダーのボディサイズは、全長4950mm×全幅1930mm×全高1730mm。

 日本の感覚では明らかに大柄ですが、「ランドクルーザー」(全長4950-4985mm×全幅1980-1990mm×全高1925mm)よりも全幅が50〜60mm小さく、3列シートSUVとしては現実的な範囲といえます。

 乗車定員は7名もしくは8名で、2列目は折り畳み式のキャプテンシートまたはベンチシート、3列目には60/40分割可倒式かつリクライニング機能付きのシートが備わります。

 プラットフォームは、乗用車系のGA-Kを採用するモノコック構造で、ラダーフレームを持つランドクルーザー系とは異なり、主にオンロードでの快適性や安定感を重視する設計です。

 筆者(自動車ジャーナリスト吉川賢一)は短時間ながら試乗したことがありますが、「サイズ感に慣れれば、必要以上に構えるクルマではない」と感じました。大きさそのものよりも、扱いやすさを意識している印象です。

 パワートレインは、2.4リッター直列4気筒ガソリンターボと、2.5リッターエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2種類。

 とくにハイブリッドモデルは、北米市場において静粛性やスムーズな加速フィールが高く評価されています。

 燃費性能のみを売りにするのではなく、高速巡航時の余裕や長距離移動での疲労軽減といった、実用面の完成度を重視している点は、北米市場で鍛えられてきたモデルらしい特徴です。

 日本導入については、北米生産車を日本へ輸入する新たな取り組みの一環として、ラージセダン「カムリ」や、ラージピックアップトラック「タンドラ」とともに順次導入する方針が示されています。

 右ハンドル化や灯火類の仕様変更、保安基準適合など、日本市場向けの調整が施される見通しです。

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 全幅約1930mmというサイズは、日本の立体駐車場や都市部の道路事情に対してハードルは低くないですが、国産車のラインアップに物足りなさを感じているユーザーにとっては、余裕のある室内空間や長距離移動での快適性、そして存在感そのものに価値を見いだすケースも少なくないでしょう。

 ハリアーや「RAV4」では物足りないけど、ランドクルーザーほどの本格オフローダー性や存在感までは求めていない。そうした層にとって、ハイランダーは現実的な「隙間」を埋める存在になる可能性があります。

 万人向けとは言い難いものの、選択肢を広げるモデルであることは確かです。

 北米で培われた快適性と余裕あるパワーを備えた3列SUVが、日本市場でどのような評価を受けるのか。導入時期や価格設定も含め、今後の正式発表が注目されます。