白山小学校(熊本市)の児童育成クラブ

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熊本市は、子どものトラブルを防ぐため、学校の校舎内に防犯カメラを設置する検討を進めています。そうした中いち早く設置に乗り出す施設があります。それは放課後に児童を預かる「児童育成クラブ」です。どんな背景があるのでしょうか。

「児童育成クラブ」は仕事や病気などで保護者が家庭にいない児童を放課後や土曜に預かる市管理の学童クラブで、約80か所あります。熊本市は来年度当初予算案で関連事業を含め約3億円を計上し「児童育成クラブ」への防犯カメラ設置を進めます。

■洲粼湧貴記者
「こちらの育成クラブ、部屋全体、そして子ども全員を見渡せる位置に防犯カメラが設置されるということです」

100人以上の児童が通う白山小の敷地内の学童クラブでは、子どもに威圧感を与えないようドーム型のカメラが部屋の隅に設置される予定です。

2月、東京では学童クラブ支援員だった男が小学生にわいせつ行為をしたとして逮捕される事件が起きました。こうした児童への性被害やクラブ内のトラブルに対処するため熊本市は去年プロジェクトチームをつくり防犯カメラの設置を決めました。

■熊本市教委 放課後児童育成課・坂元宏明課長
「性被害をはじめとした犯罪防止はもちろんですけど、日頃のやっぱり子ども同士のトラブルですとか、いじめ、そういった問題の防止にもなりますし、もしそのトラブルが起こったときに状況の確認が後から容易にできる」

子どもを学童クラブに通わせる保護者は。

■保護者
「私自身はすごく安心かなとは思います」
「安心安全である反面、やっぱり運用というかそれを悪用されないかというところが多分皆さん気になるところかなと思うので、そこをしっかりやっていただければ」

熊本市は学童クラブに通う児童や保護者、支援員へのアンケートを実施し、意見を集約した上で来年度の設置を目指しています。

【スタジオ】
熊本市教育委員会は、児童育成クラブに通う児童や、その保護者・支援員にアンケートを行いました。

防犯カメラの設置に賛成したのは、保護者で94%、支援員で81%、児童では68%にのぼりました。また保護者や支援員の8割ほどが、いじめや犯罪、児童間のトラブル防止などに有効と回答しています。県内の児童育成クラブで働く支援員はKKTの取材に対し「様々なことが同時多発的に起こるため支援員が育成クラブの中で起きていることを全て把握するのは難しい」と話していました。

支援員の目が届かない部分も記録できる防犯カメラは、有効といえるかもしれません。

一方、保護者からは「プライバシーを守ってほしい」という声もあがっていて、熊本市は、防犯カメラの映像を見る権限を教育委員会の一部の職員に絞るなど、不安の解消に取り組む方針です。