投資戦略アドバイザー・鳥海翔氏が語る『米国債格下げは全く問題ない』その真相とは？

投資戦略アドバイザーの鳥海翔氏が、自身のYouTubeチャンネルにて「米国債格下げでも米国株が大丈夫な理由とは？投資初心者の方に向けて分かりやすく徹底解説します！」と題した動画で、米国債の格付けがAaaからAa1へと引き下げられた件について詳細に解説した。冒頭、鳥海氏は「アメリカ政府からすると、返済額が大幅に上がった。これ、家計だったら普通に破綻するレベルでしょ」と指摘し、多くの人が不安を抱く背景を分かりやすく説明した。

格下げに至った主な要因として「財政赤字と債務の増加」、「政策金利の急上昇による利払いの急増」の2点を挙げ、金利の0.25%から5.5%への急上昇例を住宅ローンにたとえて説明。「倍以上の返済額になるインパクトです」としつつも、「米国債が格下げされてもAaaからAa1に下がっただけで、ほぼ問題はない」と強調する。

さらに、鳥海氏は「ドルの代わりになる通貨が世界中に存在しない」という現実や、もしドルが機能を停止した場合の世界経済への影響についても言及。「ドルが停止したら、どのくらい世界経済がやばいことになるのか。振込制度が崩壊した時の日本のパニック的状況を想像すると分かりやすい」と話し、“だからこそ世界はドル体制を維持するために動く”と分析する。

そして「過去にも米国債の格下げはあったが市場は崩壊しなかった」「アメリカは自国通貨建て国債なのでデフォルトしない」「米国企業が強すぎる」などの理由を挙げ、「アメリカ経済は“強すぎる”から大した問題じゃない」と自身の見解を繰り返し説く。

最後に鳥海氏は「結局、投資家がやることは今まで通り。目先の情報に振り回されず、長期的な積立・分散投資が大切」と訴え、「歴史上の大暴落も、投資を続けた人だけが勝ってきました」と投資初心者へエールを送った。「今日の動画を機に、今ではなくて５年後・10年後を見る“小さなことにブレない投資家”になれるヒントになれば」と締めくくっている。