YouTubeでは映画の予告編や特報映像などが多数公開されていますが、すべてが公式なものではなく海賊版も含まれていて、さらには近年はAIで生成された、本物そっくりな偽の予告編まで登場しています。映画会社の中には、こういった偽予告編に対して著作権侵害の申し立てを行う代わりに、その動画で発生する広告収入を得ている事例があることが報告されています。

Inside YouTube's Weird World Of Fake AI-Fuelled Movie Trailers

https://deadline.com/2025/03/inside-youtube-fake-movie-trailers-1236352406/



Studios Are Secretly Making Money From Those Fake Movie Trailers All Over YouTube

https://screenrant.com/fake-movie-trailers-youtube-studios-money-monetization-explained/

たとえば、2025年7月11日(金)に日米同時公開が決まっている映画『スーパーマン』の場合、本物の特報映像は以下のものです。ワーナーブラザース公式チャンネルが公開しているもののほかに、DCの公式チャンネルや、映画情報サイトのチャンネルなどでも公開されているため、同一内容のものが複数見つかります。

映画『スーパーマン』超<スーパー>特報|2025年7月11日(金)日米同時公開 - YouTube

一方で、以下はウィル・スミスがスーパーマンになっているという、ファン作成の偽予告編。キャストからして別物になっているため、ぱっと見てジョーク映像だとわかるものです。

Superman (2025) - First Trailer | Will Smith - YouTube

しかしこれが、映画『スーパーマン』でスーパーマン(クラーク・ケント)を演じるデヴィッド・コレンスウェットの出てくる映像だった場合、すぐに偽物であると見抜くのは至難の業です。実際に、フランスのテレビ局が偽物の予告編を本物だと取り違えて、番組内で使用した事例が発生しています。



映像を見た『スーパーマン』のジェームズ・ガン監督は、吐いている顔文字を投稿。



番組側は誤った映像を使用してしまったと謝罪しています。



今回の『スーパーマン』の場合、偽予告編は本物の予告編が公開される数カ月前に公開されていました。他にも、クリストファー・ノーラン監督の次回作『The Odyssey』や、2024年に2作目が公開されたばかりの『インサイド・ヘッド3』の偽予告編がネット上に存在していると報告されています。

前述の通り、「こういうものが見たい」と期待を込めて作られたファンムービーもあるのですが、本物と誤認させ再生させようとするものもあります。映画ニュースサイトのDeadlineは、削除の申し立てをせずに広告収入を受け取る選択肢を選んでいる事例があることについて複数の会社に接触したものの、コメントは得られなかったとのことです。