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映画は、原子爆弾の開発・製造を率いたJ・ロバート・オッペンハイマーの半生を、監督が独自の解釈によって映画化した1作。大部分が史実に基づく内容となったが、なかには事実と異なる描写も存在した。

ロバート・オッペンハイマーの実の孫・チャールズ・オッペンハイマーは、親族だから気づいた史実との相違点を指摘する。それは、オッペンハイマーのとある振る舞いに関するものだ。米では、チャールズが本作の撮影現場を訪問した日のことを振り返っている。

「ある時、ニューメキシコのセットを伺いました。撮影の様子を見学していたのですが、その中のあるシーンで、が部屋に入って、誰かを“ass hole(バカ野郎)”と言うセリフがあるんです。サンタフェに戻ってそのことを父親に言ってみたら、彼は動揺していました。“ロバート・オッペンハイマーは一度も悪態をついたことはないぞ。格式高い人間だったんだ。決してそんなことはしないはずだ”って。これに私は“これは脚色されたものなんだ”と言いましたけど。」

脚色作品だと割り切っていたチャールズだが、「それでも映画では、彼が他人を罵るような暴力的な男になってしまうのを心配していた」という。「とにかく、映画で彼は1度罵り言葉を使っていたと思います。その時、私はたまたま部屋に居合わせたんです」。

チャールズによると、現在のオッペンハイマー家ではロバート・オッペンハイマーに関する創作物に関わらないことが家族の決まりなのだという。そのため『オッペンハイマー』でも、現場には何度か見学に訪れたものの、製作には一才参加していない。

「自分がノーランに映画のあれこれをアドバイスするなんて想像できません。彼は専門家であり、芸術家です。あの領域では天才ですから」と謙遜するチャールズ。その上で、「もし私たちがコンサルタントを務めていたら、そうしたディテールや深みを加えられたかもしれません」と語った。「ノーランには、自分の意図した物語を伝えるだけで十分だったのでしょうね。」

映画を「芸術」として気に入ったというチャールズだが、劇中で最も好まなかったシーンも明かしている。その詳しい内容と同シーンをめぐる複雑な心境については、以下の記事をお読みいただきたい。

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