今でも国内外のメーカーから新型車が発表されるたび、「○○に似ている」という話はよく出ますが、ザックリした形は用途に応じて決まるもので似た形になるのは仕方ないにしても、細かいとこまで結構似ているな、という車があるのは確かです。

今回は最近の車ではありませんが、「よく似た車だな…もしかして元ネタかな?」という車を3台、厳選してみました。

シュタイア・プフ ハフリンガー(オーストリア)と、ホンダ バモスホンダ

■シトロエン メアリ(フランス)やミニ モーク(イギリス)よりは似ている

(左)シュタイア・プフ ハフリンガー(©art_zzz/stock.adobe.com)・(右)ホンダ バモスホンダ

自動車部品から完成車生産委託まで、何でもござれなマルチサプライヤー、マグナ・インターナショナル(カナダ)の子会社で、GRスープラも作っているマグナ・シュタイア(オーストリア)の前身、シュタイア・プフが作っていた多用途オフロード車がハフリンガー。

643cc水平対向2気筒エンジンをリアに積む4WD車で1959年発表、軍用から民間まで手広く使われているハフリンガーと、基本は360ccエンジンをミッドシップに積む後輪駆動軽トラで、仕事からレジャーまで何でもござれのバモスホンダではかなり異なります。

ただ、こうして見つめ合うと異母兄弟の再会シーンを見ているようで、グッときませんか?

シボレー P10 ステップバン(米)と、ホンダ ライフ ステップバン

■用途もサイズも違うのに、気になるほど似ているフロントマスク

(左)シボレー P10 ステップバン flickr.com Author:Greg Gjerdingen CC BY-SA 2.0
(右)ホンダ ライフ ステップバン

どちらも「ステップバン」ですが、アメリカではこの種のデリバリーバンが戦前から生産されており、日本でもヤマト運輸向けに近年まで生産されていたトヨタのクイックデリバリーの方が用途やサイズは似ています。

しかし、丸目ヘッドライトとその上に配されたウィンカーによる、「まゆげをラクガキされた犬」のようなフロントマスクはライフ ステップバンも共通で、FF車ベースの軽1BOXバンを作ろうとしたホンダが、デザイン面で参考にしたのかもしれません。

サイズも用途も違うので、そのくらいの類似点はさして問題にならなかったのでしょうか?

BMC(ローバー) ミニと、ダイハツ ミラジーノ(初代)

■似てるもなにも、コメントに困る

(左)BMC(ローバー) ミニ クーパーS・(右)初代ダイハツ ミラジーノ(©DCTMダイチャレ東北ミーティング)

旧ミニに似てるかどうかというよりも、見た瞬間に「ギルティ(有罪)!」と叫びたくなるダイハツの初代ミラジーノですが、ダイハツの公式見解としては「1960年代にダイハツが販売していた小型乗用車コンパーノがモチーフです」という事になっています。

しかしコンパーノにハッチバック車なんてありませんでしたし、ウィンカーの位置はともかくフロントグリルの形状はもはや確信犯?

Aピラーから後ろは、テールレンズやリヤバンパーを除けばほぼベースのミラそのものなのに、「全然似てないけど似ている」デザインでミニの愛好家を戸惑わせ、ネット上では炎上するほど賛否両論を巻き起こしたダイハツのデザイン陣にアッパレです。

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