満を持してコンパクトSUVセグメントに投入!Q4 e-tron発表会で見た、アウディの「本気」
100年に一度の自動車産業変革期といわれる現在においてもそのスピリットは健在だ。プレミアムブランドでは最も多くのEVラインナップを備え、昨年4月に国内初披露された新しいフラッグシップたるRS e-tron GTの2022年分の生産予定台数はすでに完売しているという。「格好良くて速い」だけではない、SDGsをしっかりと意識しながら、デザインも犠牲にしない車づくりが結実しているといえるだろう。
持続可能性、社会的責任、技術革新における2030年までのロードマップも明確である。2025年までには内燃エンジンを搭載する最後のニューモデルを生産、その後2026年以降あらたに発表するモデルはすべて電気自動車とする。2033年には内燃エンジンの生産を停止するという。
2025年までにはCO2排出量を30パーセント削減し、2050年までにはCO2の排出ゼロを目指す。車の生産過程におけるCO2をゼロにするため、2030年までにすべての工場をカーボンニュートラルにするというヴィジョンも発表されている。
そんな中、満を持して投入されたのが、近年特に関心が高いコンパクトSUVセグメントにベストマッチするモデル、アウディQ4 e-tron / Q4 Sportback e-tronである。一部の裕福な層だけがEVを購入するという時代を経て、EVをより一般的に普及させていこうというアウディブランドの電動化戦略における重要なステップを担うものだ。
Audi Q4 e-tronは、電気自動車専用プラットフォームMEBを採用したことにより、コンパクトなボディサイズながら、室内空間や荷室は上位モデルに敵うスペースを実現している。エクステリアは、短いフロントオーバーハング、筋肉質なフェンダーをはじめ、ワイドなプロポーションを強調する水平基調のリヤエンド、最新のAudi Qファミリーに共通するオクタゴン(8角形)かつ開口部のないシングルフレームグリルなど、ひとめでアウディの電気自動車とわかる独自のデザイン言語を取り入れている。また、マトリクスLEDヘッドライトには、4つのデザインから選択可能なデジタルデイタイムランニングライトを備えている。
インテリアの特徴としては、センタークラスターがドライバーに向けられたドライバーオリエンテッドなデザインや、メーターに10.25 インチのアウディバーチャルコックピットを、センターに11.6インチの MMIタッチディスプレイを配置したフルデジタルのコクピットが挙げられる。
フロントスクリーンには上下2つに分けて情報を表示するARヘッドアップディスプレイをコンパクトセグメントとしては日本初導入した。上部には、ナビゲーションや車線逸脱警告等を、フロントガラス越しの視界に映像を重ねて約10m前方に表示し、下部には速度などの主要な情報を約3m前方に表示する。
パワートレインは、システム電圧400Vのテクノロジーを使用した総容量82kWh(実容量77kWh)の駆動用バッテリーを、前後アクスル間の床下に搭載。リヤアクスルに1基の電気モーターを搭載し、後輪を駆動する。駆動用電気モーターは最高出力150kW、最大トルク310Nm を発揮し、0-100km/h加速は8.5 秒。一充電でも走行距離は欧州値で516kmとなっている。急速充電はCHAdeMO規格の125kWに対応しており、例えば125kWで5%から80%までが38分で充電可能(理論値)となる。
