「老後」って何歳からだと思う? 20代「60歳から」60代「70歳から」
まだ若い内は想像できないものですが、いつか絶対に「老後」が訪れます。ところで「老後」と聞いて、あなたは何歳ごろを想像しますか? 今回はそんな素朴な疑問について、厚生労働省の平成24年高齢期における社会保障に関する意識等調査のデータを見ながら考えてみましょう。
■「70歳から」が最多、次いで「65歳から」
データは日本全国の11,294人の声を集計したもので、何歳からが老後かという質問に対して最も多かったのは、「70歳から(32.0%)」でした。次いで「65歳から(28.6%)」、「60歳から(18.7%)」、「75歳から(9.9%)」となっています。
面白いのが、男性の意見では「65歳から」が比較的多く、女性の意見では「70歳から」が比較的多くなっています。女性の方が寿命が長いという事実から、どちらかと言うと女性の方が長く若い気持ちを保っていられるのかもしれませんね。
■30代以下では「60歳から」の声が多く、年代が上がるにつれて「75歳から」の声も
もう一つ興味深いのが、若い世代にとっては「60歳からが老後」という意見が比較的多いことです。29歳以下の意見では「60歳から」が最も多く34.4%となっており、そこから30代、40代と年齢を重ねるごとに「65歳から」が多くなり、いざ60代になると今度は「70歳からが老後」という意見が急増するのです。さらに70歳以上の方の意見ともなると、「75歳から」という意見も22.4%とグンと多くなります。
若い頃は「60歳が定年」という意識が頭にあるからか、定年=老後という図式が成り立っているのかもしれませんね。しかしだんだん自分の親や職場の先輩がバリバリ元気でいるのを見ていくと、「60代って元気だな」ということに気付くのでしょう。確かにテレビに出ているような60代はまだまだ若く見えますし、身近にいる60代も旅行や趣味におおはしゃぎの年代ではないでしょうか。そうしてさらに年をとって、いざその「老後」と呼ばれそうな年代が近づいてくると、「いやいやまだ老いたつもりはない」という気持ちになるのでしょう。
■「高齢者」とは
ところで、「高齢者」という言葉には定義付けがなされています。国連の世界保健機関(WHO)の定義では、65歳以上の人のことを高齢者と呼んでいます。さらに、65〜74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼びます。しかし、自分のことを「老人」だなどと思っていない人も多いため、高齢の人に対して優先席をすすめたり、何らかの優待制度を設けようとする場合、その恩恵を受ける高齢者自身の気持ちにも配慮することが望ましいでしょう。
いかがでしょうか。「老後」と一口に言っても、その文化や背景によって何歳からなのかにばらつきがあり、また同じ人でも年を取れば意見が変わることがあるんですね。
(ファナティック)
