学生の窓口編集部

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物事にはルールがつきものですが、ルールの背景や理由を説明せずに「ルールはルールだから」と押し付けるマニュアル人間はたくさんいます。電車マナーに過敏な大人もその一人。マナーとルールをはき違え、優先席に座っている若者を槍玉に挙げることも少なくありません。今回はそんな理不尽な電車マナーで糾弾される20代前半の若者たちに本音を聞いてみました。

■体調不良で優先席に座るのもNG!?
「貧血気味で立っているのがつらかったので、目の前の空いている席に座ったのだが、そこは優先席。私の前に立っていたオバサンたちに『若者が優先席に座るなんて信じられない。バカなんじゃないの。これだからゆとりは』と言われた。特にお年寄りや体の不自由な人はいないのにも関わらず……。見た目じゃ判断できない事情で優先席に座っている若者もいることを理解してほしい」(女性/23歳/出版)

優先席はお年寄りや妊婦、けが人、乳幼児を抱えている人などに譲るというルールがありますが、体調不良の人ももちろん優先されるべき事案です。それが若者であろうと、誰も責めてはいけませんよね。優先席に座る若者を闇雲に白い目で見るのは偏見です。

■小学生の子どもに譲るべき?
「ポツポツと空席があった中、2席分並んで空いている優先席に友人と座わることに。すると自分たちが座っている目の前に、小学校中学年くらいの女の子とその父親らしき人がやってきて、女の子が座りたいとごねだした。それに対して父親は『ここは優先席なのにね〜、大きいお姉ちゃん2人も座っていておかしいね〜』と発言。子どもには絶対譲らないといけないの?」(男性/23歳/建築・土木)

足元がおぼつかず保護者との手つなぎ必須な小さい子ならまだしも、1人で立って歩き回れる小学生に譲る義務はないはず……。そのときの状況や個人の倫理観によって対応していけばいい気がします。

■お年寄りのボーダーライン
「電車で座っていると、50〜60代の元気なオバサン集団が乗り込んできた。各自一目散に席を確保し、自分しか座っていなかった席が見事に埋まった。そして、もれなく座れなかった1人が自分の前に立ち、肩身の狭い思いをしていると、座っているオバサンたちが『普通言わなくてもわかるでしょ。若者は立っていればいいのにね』と言い合っているのが聞こえてきた。いたたまれなくなって結局席を譲ったけど、50〜60代で足腰もしっかりしている人にも席を譲るべきなの?」(男性/24歳/IT)

高齢化が進んでいる日本では、50〜60代もまだまだ元気な人が多いですよね。とはいえ、20代の若者からしたら譲るべき対象かどうか悩みどころ。微妙なボーダーラインなため、臨機応変に対応したいところですが、若者が座っていてダメな理由はありませんよね。

■ケータイの電源オフを強制する女
優先席からドアを挟んで隣の普通の席に座っていると、優先席に座っていたオバサンが『優先席付近の人は全員ケータイの電源を切るべきです!』と声高々に叫び出した。でも最近は余程至近距離じゃない限り、ペースメーカーには影響はないと聞いたけど……通話はともかく、電源オフには疑問を感じる」(女性/25歳/飲食)

総務省によると、ペースメーカーにケータイの影響はなく、「鉄道会社には実態に合わせて見直してほしい」とコメントしています。とはいえ、ペースメーカーの人にとってはまだ不安が拭えないのかもしれません。大声での通話を避けるなどケータイを使う人のマナーさえあれば、特にルール化する必要はなさそうですが……。

どうやらマナーを押し付ける大人にモヤモヤしている若者は大勢いるようです。若者にもそれなりの事情や思いがあることも、理解してもらえたらうれしいですよね。何はともあれ、大人だけでなく若者もみんなで気持ち良く使えるようにしていきたいものです。

(藤田佳奈美+プレスラボ)