Eyefi CEOインタビュー:「競合はアップル iCloud」「日本はEyefi人口世界一になる可能性がある」
また、Eyefiカードからデータを転送する際には、画像データとメタデータを分けて転送します。メタデータの容量は小さいのですぐに同期が完了しますが、画像データはそのまま各デバイスには同期されません。受信する端末に合わせた画像サイズにリサイズすることで、回線負荷の軽減を図っています。最も負荷がかかるタイミングは、クラウドにオリジナルの写真をアップロードする時か、ダウンロードする時でしょう。
DiMaria氏:カメラからクラウド経由でPCや携帯端末に写真を同期・共有するところまでを一貫して提供できるサービスは、現状Eyefi以外には無いと私は思っています。ただ、もし一企業を選ぶのであれば、アップルのiCloudが挙げられるでしょう。ユーザーが使用するデバイスがすべてMacやiOSデバイスであれば、クラウドとデバイス間でデータを同期するという点で、Eyefiクラウドとよく似た体験を提供していると思います。
アップルとの最も大きな違いは、iOSだけでなく、AndroidやWebのプラットフォームでも利用できるサービスを展開しているという点です。また、ファイルの同期サービスは他にもいくつかありますが、そういったストレージサービスには、すべてのファイルタイプに対応していなければならないという制限があります。Eyefiクラウドではデータが更新されない"写真"というファイルだけを念頭に作られていますので、その点が他のサービスと異なります。
Engadget:年間5000円という料金設定についてお聞かせください。
DiMaria氏:結論から申し上げれば、決して高い料金ではないと考えています。月で割ればだいたいスターバックスコーヒー1杯分くらい。ほかのクラウドストレージサービスの多くは、利用する容量によって料金が変わってきますので、容量と保存期間が無制限で定額利用できるという点は、クラウドサービスを選ぶ上でのひとつの強みと考えています。
また、Eyefiクラウドではサービスを十分に体験していただくために、90日間という比較的長い無料期間を設けました。中には無料期間のうちに利用をやめてしまう方もいらっしゃるでしょうが、Eyefiクラウドのデバイス間同期機能に利便性を見出してくださったユーザーにとっては、最終的に納得感のある料金なのではないかと考えています。
Engadget:日本で成功するためにキーとなる要素はどのようなものになると考えていますか?
田中氏:日本で受け入れてもらうために最も大きな要素は品質です。サービスにおいて約束したことが必ずできるというのは、日本のユーザーに対して必須の項目だと思います。
日本の場合は、やりたいワークフローが決まっているユーザーが多いと感じています。言い換えると、ユーザーが自分好みにカスタマイズできることが重要なのです。今回、日本でローンチするときに私が要望として出した項目の一つに、IFTTT(イフト、独自のプロファイルを用いてWebサービス同士を連携させられるサービス)との連携を入れました。Eyefiのユーザーには、『これができるから使う』のではなく、『自分のやりたいことができるから使う』というスタンスの方が多いということですね。
Engadget:Wifi内蔵のデジタルカメラが増えてきていますが、そうした中でEyefiの立ち位置は、今後どのような形になると考えていますか?
DiMaria氏:ユーザーにとって、写真をWebやクラウドにアップロードするための選択肢が増えたと見るべきかと思います。たとえばWifi内蔵のカメラがスマートフォンに写真を送る機能を持っていれば、写真をスマートフォンからEyefiに取り込むことができますし、全自動というEyefiの特徴を活かすのであれば、Wifi内蔵のカメラであっても、通常通りEyefiカードを使っていただくこともできます。どのような活用方法をとるにせよ、ユーザーの好みに合わせた使い方の幅が拡がったということです。
