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ラインナップは3グレードを設定

日本では昨年12月に発表、発売されたミッドサイズSUV、新型『トヨタRAV4』。今年2月にはPHEVモデルが追加されている。

【画像】新型『トヨタRAV4』のトップグレード!PHEVとなる『GRスポーツ』 全65枚

そのラインナップは標準モデルの『Z』、アウトドアイメージを強めたエクステリアの『アドベンチャー』、そしてスポーティに仕立てた『GRスポーツ』と3グレードが設定される。


新型トヨタRAV4の『GRスポーツ』(左)と『アドベンチャー』(右)。    山本佳吾

パワートレインは、いずれも2.5L直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドで、リアアクスルにもモーターを搭載することで、駆動方式は電動4WD『E-Four』となる。

なお、Zは普通のハイブリッドとPHEV(プラグインハイブリッド車)が設定され、アドベンチャーはハイブリッドのみ、GRスポーツはPHEVのみとなり、Z以外はパワートレーンが決まってしまう。

GRスポーツでは普通のハイブリッドが選べず、アドベンチャーはPHEVが選べない。ユーザーの反響次第では、どちらも選択できるようになるかもしれないが、現状では悩む購入希望者も少なくないだろう。

価格は、Zはハイブリッドが490万円、PHEVが600万円。アドベンチャーは450万円。GRスポーツは630万円となる。

また、サブスクリプションのKINTOを使えば、アドベンチャーなら月額3万8390円から、GRスポーツでも月額6万5230円から手に入れることができる。ボーナス時増額など条件はいろいろあるが、予算的に悩んでいる人は、こちらを検討するのもありかもしれない。

『GR』の車名らしく走りを重視

今回の取材車はトップグレードとなるGRスポーツ。『GR』の名を冠するだけあって走りを重視し、スポーティな内外装が与えられている。

サスペンションやEPS(電動パワーステアリング)は専用チューニングされ、優れた操縦安定性と的確な操作性が味わえる。下まわりではフロントにパフォーマンスダンパー、リアにGRブレースを標準装備し、ボディ剛性の強化や走りの質感を高めている。


『GR』の名を冠するだけあって走りを重視し、スポーティな内外装が与えられている。    山本佳吾

エクステリアは、バンパー一体のフロントグリルのデザインはZと似ているが、こちらはピアノブラック塗装の専用品で、サイドスポイラーとリップスポイラーも装着。ルーフエンドにはウイングタイプのリアスポイラーも備わる。

タイヤサイズは20インチにアップされ、ブラック塗装+切削光輝+ダーククリアの専用ホイールの内側には、赤いブレーキキャリパーが見える。そしてボディ前後には『GR』マークが誇らしげに輝く。

インテリアでは、まずドアを開けるとGRロゴの入った専用フロントドアスカッフプレートが目に入る。シートは、ヘッドレストにGRロゴが入れられた専用スポーティタイプで、シート地は合成皮革+ブランノーブ(スエード調人工皮革)。

もちろん電動アジャストで、ヒーターも内蔵する。フロントコンソールも専用で、ニーパッドも装備。ステアリングホイールは本革巻きで、ペダルはアルミ製だ。メーターディスプレイもGRロゴ付きの専用となる。

車両重量が2トン近いとは思えない

今回の取材では、このGRスポーツとハイブリッド車のアドベンチャーを短時間だが試乗することができた。ホワイトボディに専用パーツをまとったGRスポーツは、なかなか精悍。SUVとはいえ、オンロードでも走りを楽しませてくれそうな佇まいだ。

サポートの良いシートに座り、イグニッションをオンにして、スイッチ式の『エレクトロシフトマチック』でDレンジをセレクトして発進。ちなみにアドベンチャーは、普通のバータイプのシフトノブとなっている。走行モードは『EV』、『オートEV/HV』、『HV』をセンターコンソールのスイッチで選択できる。


GRスポーツはスイッチ式シフトノブを採用。アドベンチャーは普通のバータイプとなる。    山本佳吾

まずはEVモードで走り出す。いかにもバッテリー電気自動車らしい、静かに力強い発進からスムーズに車速を伸ばしていき、車両重量が2トン近いとは思えない。

HVモードにすると、トヨタのハイブリッド車らしい、モーターでスムーズに発進し必要ならばエンジンがかかってアシストする走りを見せる。エンジンがかかれば音はわかるが、ショックなどはない。

RAV4のベストチョイスは?

PHEVのGRスポーツとハイブリッドのアドベンチャーではエンジンの最高出力こそ同じだが、最大トルクや前後モーターのパワースペックはPHEVが上まわっている。しかし車両重量が280kgも重いこともあって、速さの違いは少なくとも市街地走行においてはほとんど感じられない。ただ、その車両重量のおかげか走りっぷりはドッシリとして安定感がある。

運転席からの視界や、インターフェースの視認性や操作性、室内の広さやラゲッジルームの容量などは、RAV4の他グレードと基本的に変わらない。人と荷物をしっかり積んでのロングツーリングにも十分以上に対応してくれるだろう。


ハイブリッドと比べ、最大トルクや前後モーターのパワースペックはPHEVが上まわっている。    山本佳吾

個人的には、軽量なハイブリッド車で、この専用サスペンションなどを採用したGRスポーツが設定されれば、RAV4のベストチョイスになると思う。既に海外仕様では設定されているから、日本でも追加設定されることを期待したい。

トヨタRAV4 GRスポーツのスペック

全長×全幅×全高:4645×1880×1680mm
ホイールベース:2690mm
車両重量:1990kg
エンジン:直列4気筒DOHC+モーター
総排気量:2487cc
最高出力:137kW(186ps)/6000rpm
最大トルク:229Nm(23.4kg-m)/4400-4800rpm
モーター最高出力:前151kW(206ps)/後41kW(55ps)
モーター最大トルク:前272Nm(27.7kg-m)/後123Nm(12.5kg-m)
トランスミッション:電気式無段変速機
駆動方式:4WD(E-Four)
燃料/タンク容量:レギュラー/55L
WLTCモード燃費:21.5km/L
充電電力使用時走行距離:145km
タイヤサイズ:235/50R20
価格:630万円


トヨタRAV4 GRスポーツ    山本佳吾