今夏のお中元は「自分へのご褒美」「日常使い」の品ぞろえ、物価高から「理由あり」商品も用意
関西の主要百貨店で中元商戦が本格化している。
「虚礼廃止」の風潮が強まる中、各社とも自分へのご褒美や日常使いをテーマにした品ぞろえを拡充した。今年は物価高の影響を考慮し、家計に配慮した値頃感のある商品も目立つ。(相間美菜子)
近鉄百貨店は5月27日から、あべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区)にギフトセンターを開設した。並ぶのは、広島県福山市の名店もりせんの「炭焼の焼豚セット」(税込み5400円)や、京都の老舗料亭下鴨茶寮の「華ちらし寿司」(同6696円)など。家族や親戚が集まるお盆の時期に楽しんでもらう商品を充実させた。
売り場には、消費者の節約志向を踏まえ、不ぞろいや割れなどがある食品を「理由(わけ)ありグルメ」として展開。「紀州南高梅くずれ梅」(700グラム)を税込み2970円で販売する。3000円台のグルメも用意した。
この日、訪れた大阪市平野区の無職女性(90)は「物価高に喜ばれる日常の消耗品で感謝を伝えたい」と品定めをしていた。
大丸松坂屋百貨店は「GOHOUBI(ご褒美)」と銘打ち、簡単に調理できる米飯や総菜など、前年より5%多い約200品をそろえた。一方、価格を抑えた商品も投入し、7月の「土用の丑(うし)の日」に合わせて売り出す「国産うなぎ蒲焼(かばやき)」(3匹・計450グラム)は、税込み7020円と昨年より1割値下げした。
調査会社の矢野経済研究所は、2026年の中元の市場規模が5760億円となり、前年の見込み額から3%減少すると予測する。ある百貨店の担当者は「物価高の影響で今年から送り先を減らすという人も多い」といい、市場の縮小が加速する可能性もある。
