日本代表の森保一監督が先発起用を明言したキャプテンのMF遠藤航(リバプール)は31日のアイスランド戦(国立)に向け、「まずはW杯前最後の親善試合なので、チームとして勝利を目指すのは大前提で、皆さんにいいプレーを見せて勝利を届けたい」と決意を語った。

 遠藤は2月11日のサンダーランド戦で左足首の靱帯を痛め、人工靱帯による補強手術を受けた。今月24日の最終節・ブレントフォード戦でベンチ入りしたが、出場機会はなく、アイスランド戦に出場すれば、約3か月半ぶりの公式戦復帰となる。

「自分も実戦から3か月ちょっと空いている。しっかり自分の良さを出すことがメインになっていくと思う」と復帰戦を見据えるが、ゲーム体力に関しては「90分やるとなったときにどこまでやれるか。監督からも行けるところまでと言われている」と、未知数な部分もある。

「自分としては90分やるつもりでいるけど、最初からセーブして90分やっても仕方がない。立ち上がりから100で行く気持ちでやりながら、それをどこまで続けられるか」と、試合開始から全力でプレーする覚悟だ。一方で、「まだ足の痛みが完全になくなっているわけではない」のも事実。「プレーした中で痛みがまた出るのか、思ったよりいけるのか。かばって逆足が張ってくるリスクもある」と慎重な判断も求められる。

 代表戦出場は昨年11月18日のボリビア戦以来。「前向きに自分たちからプレッシャーをかけていくところは、自分が入ることでよりアグレッシブにやっていけると思っている。コーチングもそうだし、自分のところでボールを奪うこともそうだし、ブロックを引いて様子を見るような戦い方はしたくない。90分間しっかりプレッシャーをかけた中で、それをどこまでインテンシティ高く続けられるかが大事」とイメージを膨らませる。

 日本代表のボランチではMF佐野海舟の台頭も著しいが、遠藤と佐野がそろって先発したのは昨年6月10日のインドネシア戦のみ。ともにプレーした時間は限られているが、「ボールを奪うこともそうだし、前への関わり方、推進力が彼の良さの一つ。僕とは若干タイプ的に違うのかなと思う」からこそ、「自分がいることによって彼が前向きなプレーの選択ができるかもしれないし、逆に彼も守備的なバランスを取れるので、自分が前向きに関わっていけるのかなというイメージはしている」という関係性にも手応えはある。

 遠藤にとっては3度目のW杯。前回のカタールW杯も主力として戦った大会だが、キャプテンとして臨む今大会への思いは強い。「キャプテンとして関わってきたチームで、一緒に成長してきた実感がある。キャプテンとしても挑むし、特別な気持ちがあるけど、平常心で、4年に一回の最高の舞台を楽しみたい」と誓った。

(取材・文 西山紘平)