12日、八大山人記念館で飼育されている「鵝鵝耷」。(南昌=新華社記者/周密)

 【新華社南昌5月26日】中国明代末期から清代初期に活躍した画家、八大山人。江西省南昌市にある記念館が意外な話題を呼んでいる。飼育されているガチョウがSNSで注目され、「癒やし系」の人気者として記念館に温かみを添えている。

 灰色と白のまだら模様の雄で、今では記念館の「公式キャラクター」的存在だ。八大山人の作品に描かれる鳥の姿を再現し、訪れた人に水墨画の世界を感じてもらうため、5年前に飼い始めたという。今年3月に展示室に入ろうとして警備員に優しく制止される動画がネットで人気となり、ネットユーザーらから「鵝鵝耷(オーオーダー)」と名付けられた。八大山人の通名、朱耷(しゅ・とう)にちなんだ名で「朱耷の家のかわいいガチョウ」という意味がある。

12日、八大山人記念館の池のほとりで仲間と戯れる「鵝鵝耷」。(南昌=新華社記者/周密)

 鵝鵝耷は人懐っこく、カメラも怖がらない。おっとりと愛らしい姿は八大山人が描いた鳥たちの魅力をそのまま再現している。人気を受けた記念館は鵝鵝耷をモチーフにした抱き枕や布製トートバッグなどのミュージアムグッズを販売。グッズとなった鵝鵝耷は、八大山人の肖像画で知られる笠と装束を身に着け、作風の象徴である「白目」も表現され、とても個性的だ。

 八大山人の水墨画は簡潔かつ深遠な趣で知られ、日本でも評価が高い。今では鵝鵝耷が伝統芸術と現在の「萌え」文化をつなぐ架け橋となり、水墨画に親しみをもたらしている。(記者/周密)

12日、「鵝鵝耷」を抱きかかえる八大山人記念館の周暁健(しゅう・ぎょうけん)館長。鵝鵝耷は記念館の職員と触れ合うのが好きだという。(南昌=新華社記者/周密)
「鵝鵝耷」がネットで人気になるきっかけとなった動画のスクリーンショット。展示室に入ろうとする鵝鵝耷を警備員が優しく制止している。(南昌=新華社配信)
12日、八大山人記念館の周暁健館長について回る「鵝鵝耷」。(南昌=新華社記者/周密)
12日、記念館で販売されている「鵝鵝耷」関連グッズ。(南昌=新華社記者/周密)
12日、記念館で販売されている「鵝鵝耷」関連グッズ。(南昌=新華社記者/周密)
12日、記念館で販売されている「鵝鵝耷」関連グッズ。(南昌=新華社記者/周密)
12日、八大山人の最も有名な肖像画「個山小像」の複製画。笠をかぶり、ゆったりとした衣をまとった姿は、多くのミュージアムグッズのデザインに取り入れられている。(南昌=新華社記者/周密)
12日、記念館で販売されている八大山人の作品をモチーフにした商品。(南昌=新華社記者/周密)