石垣島であえて「ホカンス」をする魅力とは 観光地を巡らず、ホテルにこもる旅

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「ホカンス」という言葉をご存知だろうか? 「ホテル」と「バカンス」を組み合わせた造語で、観光地を巡るのではなく、スパやプールを楽しんだり、景色を眺めたりと、ホテルにこもって旅行を楽しむスタイルを指す。沖縄・石垣島のリゾートホテルに招待いただいたのをきっかけに、「ホカンス」未経験者の筆者が体験してきた。観光名所が多くある石垣島で、あえてホテルにこもって過ごす魅力とは? 今回泊まった『フサキビーチリゾート ホテル&ヴィラズ』には、子ども連れの家族にも大人だけの旅にも勧めたいポイントが満載だった!

おとなの贅沢だと思っていた「ホカンス」に初挑戦

石垣島といえば、カビラブルーと呼ばれるエメラルドグリーンの美しい海が見られる川平湾や120種以上のサンゴが生息する白保海岸など、自然を全身で感じられる観光スポットが目白押しだ。あちこち回っていると、南国のゆるやかな時の流れのなかでリラックスして過ごすつもりが、結局バタバタ……なんてことも。

ずっと眺めていられそうなほど美しい海 この景色を前にボーっとすることこそ至高の贅沢なのでは

もちろん、それも旅の醍醐味だ。かくいう筆者も、旅行の際は時間を目一杯使って、できる限りの観光地を巡りたいと思う性質。だって、その方がお得な気がするし…。しかし、今回は「ホカンス」を初体験してきた!

舞台となったのは空港から約30分、雄大な自然のなかにある『フサキビーチリゾート ホテル&ヴィラズ』。天然砂浜のフサキビーチは、宿泊者以外の観光客も訪れるほどの美しさで、サンセットや星空などでも有名だ。

いざホカンススタート!

『フサキビーチリゾート ホテル&ヴィラズ』

桟橋はサンセットが有名。残念ながら、滞在中に見ることは叶わず……

外に出るのがもったいない!? ホテルの中に広がる歴史ある景色

広い敷地内には、全長約1kmのビーチに桟橋や逞しいガジュマルを見られる林、動物と触れ合えるエリアまで揃う。無料の専用カートで移動することが可能だが、40分で散策することもできる。せっかくなので、歩いて回ってみることにした。

レセプションから南へと向かってみると、すぐにヴィラエリアが現れた。沖縄の伝統的な「赤瓦」という屋根を葺いた建物がずらりと並び、まるで一つの集落のようだ。定期的に葺き替える必要がある赤瓦は、使えば使うほど色合いが濃くなり味が出るという。

ヴィラ棟とホテル棟合わせて全19タイプの客室がある

新調されたばかりの瓦と比べてみると一目瞭然!ヴィラごとに絶妙な違いがあり、それらを眺めて散策するのも楽しい。建物の造りや瓦の色合いに、伝統と歴史を感じる。

奥が葺き替えたばかりの赤瓦

ヴィラ棟には、最大4名まで泊まれる2種類のスイートルームがある。どちらにも焚火を楽しむためのファイヤーピットが設置されており「フォレストスイート ヴィラ」にはプライベートプール、「ガーデンスイート ヴィラ」にはBBQコンロが備え付けてある。ホテル内どころか客室から出ずとも楽しめるような仕様になっている。

ヴィラ棟のスイートルーム「フォレストスイート ヴィラ」 部屋だけで完結できるほど設備が充実している 写真提供:『フサキビーチリゾート ホテル&ヴィラズ』

ヴィラ棟のスイートルーム「ガーデンスイート ヴィラ」 BBQを楽しめる 写真提供:『フサキビーチリゾート ホテル&ヴィラズ』

ヴィラ棟を抜けるとホテル棟に辿りつく。ホテルタイプのスイートルームは基本的に2名定員となっており、夫婦やカップルでの利用に良さそうだ。そのほかにも、ヴィラ・ホテル棟ともに客室のタイプが多く用意されており、どんな人でも利用しやすい。

筆者が宿泊したのは、ホテル棟(NORTH WING)のスーペリアツイン

「SOUTH WING」の部屋と「NORTH WING」の部屋はそれぞれコンセプトカラーが異なる。「NORTH WING」は深い青。ホテル棟予約の場合には、どちらの棟になるか当日までのお楽しみだ

なかでも驚いたのは、ホテル棟の「ガーデンテラス ファミリールーム」。ミキハウス子育て総研の「ウェルカムベビー認定ルーム」となっており、ベビーベッドが常設されているほか、家具は角のないものを使用するなどの工夫が凝らされている。未就学児でも過ごしやすい設計がされている部屋というのは、少ないのではないだろうか。

自然に溶け込む心地よい空間に癒される

ヴィラ棟を少し逸れて「AYAPANI FOREST」の方に進んでいくと、大きなガジュマルと緑豊かな木々が迎えてくれる。少しデコボコした道に、適度に生える植物は探検感がある。リゾートホテルの多くは、施設内の隅々まできれいに整備されていることが多いが、ここでは自然を生かし整備されすぎていないところが心地よい。ホテルスタッフ曰く「自然の中にお邪魔するような形でホテルを作っています」とのこと。

木々の先に見える青い海にワクワクする

ガジュマルに近づいてみると、何やら宝箱が設置されている……。開けてみると中にはクイズが!大人向けと子ども向けで、難易度が異なるクイズが設置されていた。ホテル敷地内に7つほどあるんだとか。これは、子ども連れには嬉しい仕掛けだ。ただ散策するだけではなく、謎解きをすることで飽きずに楽しめる。

大人向けのクイズは沖縄や石垣にまつわるものになっており、知識がないとなかなか難しい。筆者は宝箱の前で唸ってしまった

さらに、同エリアでは日によって、ホテル内で飼育されている2匹のヤギのお散歩体験ができる。ちょうど小さなお子さん連れのご家族が、スタッフと一緒に楽しそうにヤギのお散歩をしていた。

近くで待機していたヤギの「ショウ」と少しだけ触れ合わせてもらった。シャイらしく、なかなかこちらを向いてくれなかったが、可愛い……。えさがあると食いつきが良いらしい。現金なやつめ。でも、そこがまた良いんだよなあ。

全然こっちを向いてくれず、写真が上手く撮れなかった!そんなところも可愛い

ホテルでは、ヤギのほかにゾウガメやインコも飼育されており、ホテル棟「SOUTH WING」の先にあるふれあい広場「ANIMAL SQUARE」でえさやりなどの体験も可能。体験内容は日によって変わるため、スケジュールのチェックをしてから訪れると安心だ。

子どもも大人も一緒に楽しめるプールサイド

レセプション近くのプールとビーチサイドまで戻ってくると、子どもたちの楽しげな叫び声と笑い声が聞こえてくる。声のする方へ向かうと、ウォータースライダーなど大きな水上遊具が設置されたプールがあった。大人の私ですらワクワクするのだから、子どもは間違いなく楽しいだろう。

カラフルで多くの仕掛けが施されている遊具に、思わず「楽しそう」とつぶやいてしまった

その隣には、ベビー&キッズルームの「AYAPANI」がある。有資格者が常駐し、9時から19時までの間、満6ヶ月〜6歳の未就学児を預かってくれる施設だ。体験型プログラムなども用意されており、親が一緒でなくとも子どもが楽しめるようになっている。

親御さんたちは子どもを預けて、スパで体の疲れを癒すのもありだ。「FUSAKI SPA」は、世界各地の優れたスパ施設を表彰する「World Luxury SPA Awards 2025」で3つもの賞を獲得したスパ施設。ペアルームも用意されており、夫婦で一緒に施術を受けることができるのも嬉しい。

プールサイドのバーでは、カクテルを楽しむこともできる。石垣ならではの材料を加えたモヒート(1600円〜)のほか、泡盛などアルコールが豊富に揃う。ノンアルコールカクテルの「モクテル」メニューも6種類あり、お酒が好きでない人も一緒に楽しむことができる。

プールサイドのバー「the STAR BAR」 「しまモヒート」(1700円)を注文。ベースとなっている泡盛のフルーティーな香りにミントやレモングラスなどの爽快感が加わる、暑さも吹き飛ぶ一杯だ

プールサイドでは、ドリンクを飲みつつ子どもを微笑みながら見守る親御さんたちの姿も多く見られた。子どもの年齢や性格に合わせて、過ごし方を変化させることも可能だ。「来年もフサキに行きたい!と、お子さんが言ってくださる場合も多いんです」と、ホテルスタッフは嬉しそうに話していた。

もちろん、筆者のように子ども連れでなくとも、プールサイドにあるバーでカクテルを楽しんだり、ビーチで海を眺めたりとホカンスを満喫できる。

ソファやチェアが多く設置されており、くつろぎやすい

ビーチやプールは、宿泊者以外も利用が可能となっている。宿泊はせず、美しい海を眺めるために訪れるというのも選択肢のひとつだ。

これまで、”旅行はできるだけ多くの場所を巡るのが肝”と考えていた筆者だったが、ゆったりと自然に身を委ねて過ごす贅沢に心を奪われた。今回、1泊2日でホカンスをしてきたが、2泊、3泊と延泊したいと思わせるほど魅力に満ちた滞在になった。

贅沢な旅の形を一度試してみては。

『フサキビーチリゾート ホテル&ヴィラズ』公式サイト:https://www.fusaki.com/

【画像】石垣島の自然が堪能できる! ホテル内で眺められる美しい海とガジュマル(15枚)