3回、追加点を奪われ、岸田(左)と言葉を交わす井上(中央)(22日)=片岡航希撮影

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 阪神7−4巨人(セ・リーグ=22日)――阪神が先発野手全員の13安打で3連勝。

 一回、大山の2ランなどで3点を先行。三、四回も2点ずつ加え、継投でリードを守り切った。巨人は反撃が遅かった。

 今季4完封と絶好調だった阪神・高橋との投げ合いは、接戦も予想された。ところが、試合前まで防御率1点台だった巨人・井上は気合が空回りしたか、制球甘く、4回10安打、自己ワーストに並ぶ7失点。「試合を壊してしまった」と猛省するほかなかった。

 立ち上がりから球がばらつき、立石正広(創価大)にいきなり左越え二塁打を許した。一死三塁で迎えた森下には、初球を中前適時打とされた。捕手の岸田は内角にミットを構えていたが、球は真ん中に入っていた。さらに大山には速球が外角に浮いて右越えの2ランを喫した。「逆球になってしまったのは反省」。好投手と伍(ご)していかなければいけない一戦で、あまりに重い3失点だった。

 痛恨だったのは、その後も投球を立て直せず、粘れなかったこと。三回も先頭の立石に初球をあっさり安打とされ、森下、佐藤の連続二塁打で追加点を許した。

 スコアが0―5となっても、阿部監督は「まだまだこれからの選手。ああいう試合でも投げさせることが大事と思った」と続投させた。それにもかかわらず井上は四回、再び立石に高めに浮いた速球を左前適時打にされるなど2失点。「打者が的を絞りやすい状態になってしまっていた」と、最後まで期待を裏切る結果となった。

 味方打線が中盤に反撃し、高橋を七回途中4失点で降板させただけに、悔しさはひとしおだろう。杉内投手チーフコーチが「(3連戦の)頭を任せている意味、相手が阪神である意味をもっと感じてほしかった」と苦言を呈した重みをかみしめているはずだ。(佐野司)