内山壮真(右)らナインを迎える池山隆寛監督(カメラ・清水 武)

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◆JERAセ・リーグ ヤクルト10―5阪神(28日・神宮)

 ヤクルトが阪神との首位攻防3連戦の初戦で大逃げを決め、首位に浮上した。主砲のオスナが不調のため登録を抹消された“非常事態”だったが、野手陣が12安打10得点と奮起。前回対戦でセ・リーグタイ記録の16三振を許した才木から、2回に打者一巡の猛攻で6点を奪ってKOした。JRA東京競馬場とコラボし「JRA東京競馬場ナイター」と銘打たれた一戦で、連敗を3で止めた。

 ベンチはお祭り騒ぎだった。2回に4点を奪い、なお1死二、三塁。3番・内山が才木の直球を中前にはじき返し2点適時打を放った。この回一挙6得点。左脇腹の負傷が癒え、出場選手登録されたばかりの内山は「一番いい結果になってよかった。僕が来たおかげで勝てたと思いたい」と胸を張った。

 打線はここ6試合で総得点11と湿りがち。しかも才木には7日の前回対戦(甲子園)でセ・リーグタイ記録の16奪三振を喫していた。好投手を2回でマウンドから引きずり降ろし攻略に成功。これまで全試合で4番を務めていたオスナが不振のため登録を抹消された中、先発野手全員安打の12安打。阪神との3連戦初戦を制し単独首位に浮上した。

 この日はJRA東京競馬場のコラボ。ヤクルトのスタメン発表も競馬の枠順を意識したものとなった。打順は馬柱のように、選手名もカタカナ表記で発表された。先発した野手陣が粘り強さを見せる中、投手陣も踏ん張った。2点差に追い上げられて迎えた6回、昨季新人王の荘司が「流れを断ち切ろうという思い」で好投。4番・佐藤からの相手を3人で退け、勢いを引き寄せた。

 昨年まで主砲だったWソックス・村上が本塁打を放った日は、開幕から7連勝。村上が11号を放った25日の中日戦(バンテリンD)は2―5で敗れたが、12号を放ったこの日は勝って、通算で8勝1敗。最下位の中日に3連敗を喫した悪い流れを“好相性の日”に断ち切った。

 池山監督は「彼(村上)もね、しっかり頑張ってるので。私たちもしっかり頑張らないととは思ってます」。シーズン前は苦戦を予想する声も多かったが、下馬評を覆すような戦いぶり。池山ヤクルトが混戦を抜け出し、今季は“1着”でゴールする。(岡野 将大)