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4月25日(土)の放送では、“コケの神“こと、苔専門店「苔むすび」社長の園田純寛さんに密着。「苔むすび」のある神奈川県鎌倉市の絶景コケスポットを案内してもらった。

実は日本は世界有数の「コケ大国」。世界に約2万種類のコケが存在する中、世界の陸地の1/400の面積しかない日本には、1/10となる約2000種類が生息していると言われる。これはヨーロッパ全土に自生する種類の数に匹敵する多さだ。

日本は年間を通して降水量が多く湿度が高い。そして国土の約7割が山地のため、直射日光を避けられる日陰が多く存在。そういった条件が、コケにとって理想的な環境を生み出している。そんなコケを観察しようと、近年コケツアーが各地で開催され、コケに癒しを求める「苔ガール」も誕生。さらに、ガラス容器にコケを詰めて飾る「苔テラリウム」は、家でもコケを愛でることができると人気に。

園田さんは、テニスコート約11面分の広さの静岡県にある畑で、主にカーデニング用に使う10種類ほどのコケを栽培している。

そんな園田さんの拠点である神奈川県鎌倉市は「コケの相性がすごくいいんですよ」という。鎌倉は三方を山に囲まれた地形のため湿気が溜まりやすく、コケが育ちやすい環境にあり、古くから神社や寺とともにコケの景観が愛され続けてきた。

「コケの旬は鎌倉でいうと春が一番。3月ぐらいから梅雨ぐらいにかけてが一番いい季節です」という園田さんに、おすすめスポットを3箇所案内してもらった。

まずは、鎌倉駅から車で10分の一条恵観山荘へ。早速ハイゴケを見つけた園田さん。コケといえばハイゴケというほど王道のコケで、ホームセンターやネットでも手軽に手に入り、日差しに強く枯れにくい特性を持つため、初心者でも扱いやすい。

この一条恵観山荘にあるのは、江戸時代の皇族・一条恵観が設計した約380年前の茶屋。元々この茶屋は京都にあったものだが、戦後、鎌倉に移築。現在は一般公開されている(要予約)。

敷地内にはボリュームのあるスギゴケの姿も。日差しに強いのが特徴で、多くのコケが強い直射日光で弱ってしまう中、一日中日差しが当たるところでも元気に育つという。そのため、日差しが強く蒸し暑い気候の京都でも昔から神社や寺で広く使われている。

さらに奥に進むと絶景スポットが。「瓦を並べて歩く道が作られている。瓦の目地の部分、隙間のところにコケが生してる(むしてる)じゃないですか」と園田さん。

植物では通常「生える」と言うことが多いが、この「生す」は「コケにしか使わないんですよ」とのことで、「『君が代』の中でも『苔のむすまで』という言葉がありますけど、それは長い時間を象徴するような言葉ですよね」と園田さん。この「苔のむすまで」は、長く続く平和への願いをコケに重ねた表現なのだ。

敷地内には、他にも「私の中では春の訪れを告げる、いち早く芽が出てくるコケです」というコバノチョウチンゴケも。

2箇所目に移動中、鎌倉では道端にもコケをたくさん見つけることができる。ハマキゴケや、「エビっぽく見える」エビゴケなどの姿が。

園田さんがコケに魅了されたのは、中学生の時にスタジオジブリ作品『もののけ姫』の神秘的な背景画に衝撃を受け、作品のモデルとなった屋久島へ向かったことがきっかけ。大学院ではコケとコケに共生する生き物について研究。卒業後はコケとは異なる業界に就職したが、その後苔師に。園芸用の苔を育て販売するだけでなく、ホテルやオフィスのエントランスなどに展示するためのコケ作品の制作、神社仏閣などの苔庭のメンテナンスも行う。

今や「ロフト」や「ハンズ」でも販売され人気を集めている、ガラス容器にコケや小石をレイアウトして育てる「苔テラリウム」についても「部屋の中でコケを育てたかったんです。どうしたらいいかという時に、容器の中に閉じ込めて、湿度をその中でたっぷりキープしてあげるとコケがちゃんと育つということがわかったんです」と語る園田さん。10年ほど前「苔テラリウム」を生み出した一人でもあるのだ。

そんな園田さんによるコケのメンテナンスが施された、鎌倉駅から車で8分の杉本寺へ。奈良時代に建立された鎌倉最古の寺で、鎌倉時代に一度焼失したが、当時の権力者・源頼朝が杉本寺の修理費を寄進したと伝えられている。

ここには春の繁殖期だからこそ見られるコツボゴケ(サク付き)の姿が。コケは種ではなく、胞子で増える植物。繁殖期になるとサクと呼ばれる胞子の入ったカプセルを伸ばし、そこから胞子を風に乗せて放出。湿った場所に根付きながら少しずつ増えていくという。

「キラキラしてるじゃないですか。透明感すごいんですよ」と園田さんが表現するのはコツボゴケ。葉の薄さが特徴で、一般的な植物が細胞を幾重にも重ねているのに対し、多くのコケの葉は細胞が一層。中でもコツボゴケは葉が大きいため、透き通るような輝きが際立つ。

そして「有名なコケの階段」として案内してくれた場所へ。3年前に杉の木が倒れ日向となりコケが減少。コケを生やそうと階段に大量の土を敷き詰めるも、その結果雑草が生えやすく、コケが育ちにくい環境に。そこをメンテナンスしたのが園田さんなのだ。

また、鎌倉でコケが育ちやすいのは前述の気候に加えもう一つ理由がある。「鎌倉石ってすごいコケが生えやすいんですよ」と園田さん。

鎌倉市周辺で採れる鎌倉石は火山灰が固まってできた石で、気泡や隙間が多く水分を含みやすいためコケが育ちやすく、古くから寺院などで使われてきた。現在は採石が禁止されているが、鎌倉のあちこちに今もコケを生す風情を残している。

住職・静川慈祐さんにも“推しゴケ”を聞いてみると、「コケ界のアイドルと言われるコケ」だというタマゴケが挙がった。「青リンゴみたいな丸い胞子体」がついているのが特徴。

3箇所目のスポットは、鎌倉駅から車で10分の覚園寺。2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」主人公・北条義時のゆかりの地として話題になったお寺で、境内は自然が大切に守られ、かつての鎌倉の面影を色濃く残す寺だと言われている。

注目は「ジャゴケ」だと園田さん。「ちょっと松茸っぽいような香りがするのがこのコケなんです」という。

園田さんはスタジオにも登場し自身の作品を紹介。さらにヒロミと孝太郎も「苔テラリウム」作りに挑戦した。

鎌倉のコケの絶景スポットをもう一度チェックしたい方はTVerで:https://tver.jp/series/srgcg6j7uk