高速道路を走行する白いセダンのイメージ[画像:PIXTA]

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衝撃の「壁走り」するセダン 何があったのか

 中日本ハイウェイ・パトロール東京は、公式YouTubeチャンネル「ハイウェイ・パトロール東京」で、高速道路走行時の豆知識のほか、黄色いパトロールカーで巡回中に遭遇した「ヒヤリ・ハット」の事例を動画で紹介しています。
 
 なかでも、同チャンネルのトップ3の再生回数を記録しているのが「危険走行目撃」というタイトルの動画です。いったい何が起きていたのでしょうか。

 映像が撮影されたのは2024年11月28日(木曜日)の14時ごろ、中央道上り線の八王子JCTと元八王子バス停の間にあたる34キロポスト付近です。パトロールカーの前方・後方に搭載された2台のカメラが、その一部始終をとらえていました。

【動画】「えっ…」 これが中央道で起きた「高級外車の危険走行」の瞬間です!

 当日の中央道は昼間の木曜日にもかかわらず2車線ともクルマが走行し、交通量の多い状況でした。

 パトロールカーが緩やかな右カーブを走行していたところ、後方カメラの映像に、追い越し車線から走行車線へと車線変更してくる1台の白い高級輸入セダンが映り込みます。

 単なる車線変更に見えましたが、直後に状況は一変します。

 白いセダンはハンドルを切ったまま路肩方向へとはみ出し続け、ついには完全に路肩を走行する状態となり、後方カメラの視界から消えました。

 そして、前方カメラにその姿が現れたとき、クルマはなんと高速道路の「壁(法面)を走行」するという衝撃的な状態にありました。

 セダンは車体をガタガタと揺らしながら壁を進みますが、その先にはガードレールが待ち構えています。

 幸いにもガードレールと直接の激突は免れたものの、左側面がガードレールに乗り上げた状態でしばらく走行を続け、車体の底部を擦りながら走行車線へ復帰しました。

「着地」の瞬間、ボディが大きくバウンドし、沈み込む様子も映像に記録されており、相当な衝撃があったことがうかがえます。

 その後、白いセダンはハザードランプを点灯させ、2車線を左右にふらつきながら走行を続けた後、路肩に停車するように減速する素振りを見せます。

 この一部始終を目の当たりにしたパトロール隊員も、「うわっ」「おっと」と思わず声をあげており、冷静さを求められるプロの目にも異常な光景として映ったことがわかります。

 壁走行に至った直接の原因は明らかになっていません。

 クルーズコントロールなど、運転支援システムに過度に依存した「漫然運転」だったのか、それとも居眠り運転だったのか、あるいは急な体調悪化によって意識を失っていたのか、複数の可能性が考えられます。

 なお、中日本ハイウェイ・パトロール東京は動画の説明で、「事故の際は警察への申告をお願いします」と呼びかけていることから、停車後にドライバーはそのまま走り去ったとみられています。

 中日本ハイウェイ・パトロール東京は動画の説明欄で、「『たまたま』大きな事故に発展しませんでしたが、路外逸脱、横転事故の可能性もあったと思います」と指摘。

 そのうえで、「長距離・長時間運転をする際は適宜休憩を取るなど、安全運転をお願いします」と改めて注意を促しています。

 今回の事象は当事者だけでなく、すぐ横を走行していたパトロールカーや周囲の複数台を巻き込む大事故に発展しかねない危険な走行でした。重大な結果を免れたのは、結果的に「たまたま」にすぎません。

 高速道路上での危険走行の実態は、中日本ハイウェイ・パトロール東京の公式YouTubeチャンネル「ハイウェイ・パトロール東京」で確認できます。

 長距離ドライブを予定している方は、出発前に同チャンネルの映像を参照し、安全運転への意識を改めて確認しておくことをおすすめします。