左から:キリンビール横浜工場 工場長の藤原義寿氏、キリンビール 代表取締役社長の堀口英樹氏、神奈川県副知事の中谷知樹氏、横浜市副市長の松浦準氏、横浜商工会議所 会頭の上野孝氏

キリンビール横浜工場は、神奈川県横浜市鶴見区生麦の地に移転して、今年で操業100周年を迎えることを記念し、4月17日に操業100周年記念式典を開催した。記念式典では、横浜工場の概要や100周年に関連した取り組みについて紹介した他、4月18日にリニューアルオープンした工場見学ツアー「キリン一番搾りおいしさ実感ツアー」の全貌が公開された。


キリンビール 代表取締役社長の堀口英樹氏

「横浜山手にあった工場が関東大震災で被災し、1926年に生麦に移転してから今年で100周年という節目を迎えることができた。キリンビールの歴史は、横浜の街と共に歩んできたといえるが、横浜工場はその象徴的な存在となっている」と、キリンビール 代表取締役社長の堀口英樹氏が挨拶。「世の中が大きく変化する中で、当社では、常にお酒を通じて人と人、そして人と社会をつなぎ、地域の中で果たすべき役割を模索してきた。この100年は、単なる工場の歴史ではなく、企業と地域社会のつながりの歴史でもあり、それこそが当社の最大の財産になっている」と、横浜工場の100年は地域との連携があってこそなのだと目を細める。「100周年を迎えた今、横浜工場は次の役目に向けて新たなスタートラインに立ったと考えている。これからも、操業当初の志を受け継ぎながら、横浜の地に根差し、地域の人々とつながり、未来に向けて新しい価値を届け続けていく」と、次の100年に向けた抱負を語った。


キリンビール横浜工場 工場長の藤原義寿氏

キリンビール横浜工場の概要および100周年の取り組みについて、同工場長の藤原義寿氏が説明した。「1923年の関東大震災で横浜山手の工場が壊滅的な被害を受け、1926年に新たな工場が生麦の地に建設された。生麦に移転後、工場設備を順次拡充し、1991年に大規模リニューアルを行った。このリニューアルでは、『生産拠点としての高度化』と『市民に開かれた工場』への転換を同時に実現し、横浜工場にとって大きな転換点となった。2016年には、工場見学・広報施設を全面リニューアル。そして今年、操業100周年を迎えた」と、横浜工場の歴史を振り返る。「横浜工場では、地域との活動によって“地域に愛される工場”になると共に、社会や地域との絆を深め、共に発展・繁栄する企業を目指している。水源の森活動や工場周辺美化活動、鶴見川や中華街清掃活動を通じて地域の環境がよりよくなるよう、継続的・定期的に活動を行っている。また、近隣の小・中学校、高校、大学など地域学校と連携した取り組みにも力を注いでいる」と、地域や環境、学校に対する取り組みについても紹介した。


「キリン一番搾りおいしさ実感ツアー」イメージ

「100周年を迎える今年は、年間を通じて消費者に感謝を伝える施策を実施する。その一環として、工場見学ツアーをリニューアルする。単なる製造工程の紹介にとどまらず、キリンビールの歴史や創業当時から大切にしている『お客様本位』『品質本位』を『キリン一番搾りおいしさ実感ツアー』に盛り込むことで、参加者によりわかりやすく伝わる内容に刷新した。また、生麦移転100周年を記念して製造したビール『YOKOHAMA 1926 by SPRING VALLEY BREWERY』を、8月の横浜工場見学ツアー、および記念イベントなどで期間限定で提供する」とのこと。「さらに、工場近隣の地域の人々への感謝の思いを込めたイベント『感謝祭』を6月13日に開催する。この他に、量販店企業や地元の料飲店を通じて、消費者に感謝を伝える各種キャンペーンを随時展開していく」と、操業100年周年を記念したさまざまなイベント・キャンペーンを楽しみにしてほしいと話していた。


歴史コーナー「KIRIN HISTORY WALK」

記念式典の後には、リニューアルオープンした工場見学ツアー「キリン一番搾りおいしさ実感ツアー」の体験会が行われた。今回のリニューアルでは、見学施設の一部を刷新し、単なる製造工程にとどまらず、キリンビールの価値観やものづくりの姿勢を伝える場としてツアーが進化した。具体的には、歴史コーナー「KIRIN HISTORY WALK」を新設。日本のビール産業発祥の地・横浜に根差したキリンビールの歩みを、世の中の流れと共に写真や映像を交えて紹介する。また、今までの100年で培ってきた技術や横浜工場から生まれたイノベーションによる商品化を紹介すると共に、この先キリングループが目指す未来を語るコーナーも用意している。


「一番搾り」をより深く知ることができるコーナー

展示スペースには、歴代の缶やシリーズ商品の展示など、「一番搾り」をより深く知ることができるコーナーを新設した。思わずSNSで発信したくなるフォトスポットなど、これから始まるツアーへの期待感を醸成する場所となっている。


「一番搾り」をより深く知ることができるコーナーのフォトスポット

見学ツアーでは、まずオープニングとして、ビール好きの人に楽しんでもらえるよう、臨場感あふれる「キリンのイノベーションの歴史と一番搾り」映像を上映。同社が目指す理想のビールについて、味の最高責任者であるマスターブリュワーが紹介する。


麦芽・ホップ体験

「素材」エリアに進むと、大麦畑やホップ畑など視覚や聴覚に訴える動画を見ながら、「一番搾り」で実際に使われている麦芽の試食やホップの香りを体験することができる。


仕込み工程や仕込釜の紹介

「一番搾り麦汁」と「二番搾り麦汁」の飲み比べ

続く「仕込〜麦汁」エリアでは、麦芽を煮込んで麦汁をつくり、ホップを加えてビール独特の香りと苦みを引き出す仕込みの工程やそれを行う仕込釜を紹介。また、「一番搾り麦汁」と「二番搾り麦汁」の飲み比べを行い、色や味の違いをその場で体感できる。


発酵・貯蔵エリアの映像スクリーン

ツアー終盤の「発酵〜パッケージング」エリアでは、麦汁に酵母を加えて行う発酵の仕組みや、調和のとれた風味と香りに仕上げるための貯蔵について紹介。できあがったビールを容器に詰め、厳しい検査を経て製品として仕上げていくパッケージング工程を見学することができる。


パッケージング工程の見学

さらに、今回のリニューアルで、素材選びから醸造、パッケージング、物流まで、消費者の手に届くまでの過程に多くの従業員が携わっていることや、製品へのこだわりなどを伝える映像を上映する。


「テイスティング」エリア

「テイスティング」エリアでは、「ブルワリードラフトマスター」がビールの鮮度、サーバーの状態、グラス、注ぎ方まで徹底的にこだわって、おいしい「一番搾り」を参加者に提供する。今年8月から開催されるツアーでは、操業100周年記念ビール「YOKOHAMA 1926 by SPRING VALLEY BREWERY」を期間限定で提供する予定。


YOKOHAMA 1926 by SPRING VALLEY BREWERY

同商品は、横浜工場が100年もの間、地域の人々や取引先に支えられ、ビールづくりを続けてこられたことへの感謝の気持ちを、一杯のビールとして形にしたもの。「創業の地・横浜の港に、1000年の花を咲かせよう〜私たちからお渡しする、ありがとうの花束ビール〜」をコンセプトとしている。厳選されたモルトの旨みと甘さ、国産ホップ由来の花の香りが調和した、複雑で深みのある嗜好の一杯に仕上げている。

[キリンビール横浜工場見学ツアー概要]
名称:キリン一番搾りおいしさ実感ツアー(20歳以上限定)
開催日:毎週土・日曜日および祝日
見学スタート時間:10:00/13:00/14:00
所要時間:約90分(工場見学65分、試飲25分)
定員:30名
参加費:500円
休館日:月曜日(祝日の場合は営業、次の平日が休館)

名称:キリン一番搾りおいしさ実感ツアー
見学スタート時間:10:00〜15:00
所要時間:約90分(工場見学65分、試飲25分)
定員:30名
参加費:20歳以上 500円、19歳以下 無料
休館日:月曜日(祝日の場合は営業、次の平日が休館)

キリンビール=https://www.kirin.co.jp/
キリンビール横浜工場=https://www.kirin.co.jp/experience/factory/yokohama/