記者会見する立憲民主党の水岡代表(20日、国会で)

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 立憲民主党が、中道改革連合や公明党と距離を広げつつある。

 基本政策を巡り、見解の違いが埋まらないためだ。中道改革に合流しないことも「選択肢」との声も出始めている。

水岡氏 合流せず「選択肢」

 立民の水岡代表は20日の記者会見で、中道改革への合流について問われ、「急ぐつもりはない。(議論の)時間を確保したい」と述べた。中道改革が14日に公表した衆院選総括の素案では、立民と公明との合流に関し「早期実現を図る」と明記したが、慎重に判断する姿勢を強調したものだ。

 水岡氏は17日のインターネット番組では、合流しない可能性について「選択肢としてある」と言及し、同じ番組内で「合流すべきだ」と訴えた公明の竹谷代表との温度差を印象づけた。

 立民が慎重姿勢を強める背景には、安全保障政策などを巡って3党の主張の隔たりが鮮明になっていることがある。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画では、立民は反対の立場を変えていないが、中道改革は方針を明確にしていない。与党時代に移設を容認してきた公明出身議員を抱えるためで、立民からは「反対で足並みがそろわなければ、合流できない」(ベテラン)と反発する声が出ている。

 安定的な皇位継承策でも、意見が分かれている。旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える案に対し、立民は「極めて慎重な検討が必要」としているが、公明は賛成し、中道改革は意見集約できていない。

 読売新聞社が17〜19日に実施した全国世論調査で、立民の政党支持率は1%にとどまった。中道改革は3%、公明は1%だった。立民幹部は「支持率が低いまま、弱いもの同士でくっついても意味がない」と語っており、野党として存在感を示すため、原点回帰を強める構えだ。