すぐに受診すべき「昼寝のしすぎで頭痛が起きる症状」とは?考えられる病気も医師が解説!

昼寝後の頭痛で受診を急ぐべき危険なサインとは?メディカルドック監修医が、緊急性の高い激しい痛みや、片頭痛・睡眠時無呼吸症候群等の具体的な疾患を詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「昼寝で頭痛が起きる」原因は何かご存知ですか?対処法や考えられる病気も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
関口 雅則(医師)

浜松医科大学医学部を卒業後、初期臨床研修を終了。その後、大学病院や市中病院で消化器内科医としてのキャリアを積み、現在に至る。内視鏡治療、炎症性腸疾患診療、消化管がんの化学療法を専門としている。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、総合内科専門医。

すぐに病院へ行くべき昼寝で頭痛が起きる症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

昼寝で頭痛が起きて激しい症状の場合は、脳神経内科へ

昼寝後に突然激しい頭痛が生じた場合や、今までに経験したことのない強い痛み、または意識がもうろうとする、手足のしびれ、吐き気やろれつ障害など神経症状が現れる場合は注意が必要です。こういった症状はくも膜下出血や脳出血、脳梗塞、髄膜炎、脳腫瘍など脳にかかわる重篤な病気が考えられるため、早急に脳神経内科や神経内科の受診が必要です。
突然の激しい頭痛は命に関わることもあるため、痛みが引いても放置せず、できるだけ早く専門医療機関を受診し、CTやMRIなどの適切な検査を受けることが重要です。

「昼寝で頭痛が起きる」症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「昼寝した後の頭痛」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

片頭痛

片頭痛は、脳の血管が広がることで周囲の神経が刺激され、こめかみや側頭部にズキズキとした痛みが生じる頭痛です。昼寝の後、血流が良くなりすぎることで片頭痛が誘発されることがあります。痛みが強く、光や音に敏感になる、吐き気を伴うことなどが特徴です。
対処法としては、静かな場所で安静にし、こめかみや首筋を冷やすことが効果的な。市販の鎮痛薬も有用ですが、発作が月に数回以上出る場合や日常生活に支障がある場合は、脳神経内科や頭痛外来への受診を検討しましょう。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、昼寝時の悪い姿勢や首・肩まわりの筋肉の緊張が原因となり、後頭部から頭全体が重く締め付けられるように痛むのが特徴です。
症状が現れたときは、蒸しタオルで首肩を温める、軽くストレッチすることで症状が改善することもあります。頭痛が頻繁に続く場合や痛みが強い場合は、市販薬の使用も可能ですが、長期間続く場合は脳神経内科や一般内科など専門医院の受診をおすすめします。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気で、昼寝後に頭痛や強い眠気が続くケースもみられます。主な原因は肥満や首が短い、顎が小さいなど体型や骨格の影響、仰向け寝など睡眠姿勢です。また、いびきや夜間の息苦しさ、日中の集中力低下など他の身体部位にも症状が現れることがあります。
対処法としては、減量・禁煙・飲酒制限・横向き寝や枕の調整といった生活習慣の見直しが推奨されますが、重度の場合はCPAP(持続陽圧呼吸療法)や口腔内装具など医師による治療が必要です。昼寝後の頭痛や強い眠気、起床時の息切れなどが頻繁・長期化する場合は、呼吸器内科や睡眠外来など専門科で相談してください。

「昼寝した後の頭痛」症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「昼寝した後の頭痛」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

昼休みに短いお昼寝をすると頭痛や吐き気がします。昼寝はしないほうが良いのでしょうか?

関口 雅則医師

昼寝で頭痛や吐き気を感じる場合、姿勢や昼寝時間、睡眠環境が原因となっていることが多いです。長時間の昼寝やデスクでうつ伏せになる姿勢は頭痛のリスクを高めますので、15~30分程度で体に負担の少ない姿勢を心がけてみてください。それでも毎回症状が出る場合や強い吐き気が続く場合は無理に昼寝をせず、医療機関で相談されることをおすすめします。

昼寝が原因で群発頭痛になることがあるのでしょうか?予防策はありますか?

関口 雅則医師

群発頭痛は、決まった時間帯や睡眠中、昼寝後にも発症することがあります。体内時計や自律神経の変化が関与していると考えられ、昼寝が引き金になる例も報告されています。予防のためには規則正しい生活リズムや、決まった時間の昼寝を避けること、ストレスやアルコール摂取を控えることが重要です。発作の頻度が高い場合は神経内科や頭痛外来に相談してください。

デスクで仮眠を取ると起きてから頭や目の奥が痛いことがあります。姿勢が悪いのでしょうか?

関口 雅則医師

デスクでうつ伏せや無理な姿勢で仮眠をとると、首や肩の緊張・血流不良により締め付けるような頭痛や、眼精疲労による目の奥の痛みが生じやすくなります。また、パソコン作業などで目や首への負担が蓄積していると悪化しやすいです。クッションやネックピローで首をサポートし、椅子に深く腰掛けて背中が丸まらないような姿勢を心がけると、頭痛や目の痛みの予防につながります。

まとめ 昼寝をした後に頭痛がするときは適切な対処と生活習慣の見直しが重要

昼寝の後に頭痛がするときは、まず片頭痛か緊張型頭痛かを見極め、それぞれに適した対処法を行うことが大切です。片頭痛なら冷やして安静にし、緊張型頭痛なら首や肩を温めて筋肉をほぐすことが効果的です。また、昼寝は15~30分程度に抑え、できるだけ正しい寝姿勢や寝具を整えることが予防につながります。
症状が頻繁に起こる場合や強い痛み・意識障害などが現れた場合は、自己判断せず早めに医療機関へ相談しましょう。生活習慣や睡眠環境を見直すことで、頭痛のリスクを減らし快適な日常を送ることができます。

「昼寝した後の頭痛」症状で考えられる病気

「昼寝した後の頭痛」から医師が考えられる病気は6個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

循環器系の病気

高血圧性頭痛

血管性頭痛


神経系の病気

片頭痛緊張型頭痛

呼吸器系の病気

睡眠時無呼吸症候群

内分泌・代謝系の病気

甲状腺機能異常

「昼寝した後の頭痛」に似ている症状・関連する症状

「昼寝した後の頭痛」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

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【参考文献】
・日本頭痛学会「頭痛の診療ガイドライン2021」