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最近、「もう一度英語を学びたい」と考える50代・60代・70代が増えています。実際、英語学習は脳のトレーニングにもなるとされ、シニア世代にこそおすすめと言えそうです。ただ、「昔の勉強法では話せなかった」といった苦手意識を持つ人も少なくありません。そこで注目したいのが、英検1級・TOEIC満点を持つ翻訳者の中山裕木子さんが提唱する“シンプルな英語学習”。カンタンで、実践的な学び方とは――。

一定の英語の知識があるのに「リスニングが苦手」と感じる<2つの要因>とは…

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著者はなぜ英語が好きになったのか

長年翻訳の仕事をしてきた著者が、英語を好きになった理由は、ズバリその「ストレートさ」にあります。

英語という言葉は、日本語より「誰が」「何を」「する」をストレートに伝える言葉。

なので、恥ずかしがりで引っ込み思案だった私にはぴったりの、「言いたいことを伝える」ツールだったのです。

一方、英語を組み立てる過程で「主語が見つからない!? そうか、主語になる<誰>や<何>を意識していなかったからか」などと思い直すことが多くありました。

また「あれ? 該当する英単語がみつからないぞ…。そうか、そもそも何が言いたいかがはっきりしていなかったからか」と思い直すことも経験しました。

心に響かない英語、響く英語

たとえば「英語を勉強することは重要だ」と言いたいとしましょう。


『リズムでつなげば どんどん話せる 英語はワン・ツー・スリー』(著:中山裕木子/マガジンハウス)

中学校や高校で学んだ英語を頭の中から絞り出し、あなたが話したのは次の文章ではないでしょうか。

「『重要』は確かimportantだったな。そして“it is構文”というのがあったはずだから…。以上を合わせてIt is important to study English. これで完成!」

確かにこの英語表現で間違っているわけではありません。でも心にぐっと響く力(ちから)があまりないのも事実です。

それこそ「So what?(それで?)」と相手に聞き返されかねない。「で、あなたはどうしたいの?」と思われてしまう可能性もあるのです。

この工夫で強いメッセージに

そこでお勧めしたいのは、シンプルな英語をリズムよく組み立てる「ワン・ツー・スリーの英語」の応用です。まずは“I(アァイ)”から文を組み立ててみましょう。

<ワン・ツー・スリー>

I・must study・English.

読み方:アァイ マァスト スタァディ イングリッシュ

これは「英語を学ばなければ、と思っています」という意味。ぐっと、強いメッセージになりました。

そして、主語をI(アァイ)からWe(ウィー)に変えると…。

We must study English.

読み方:ウィー マァスト スタァディ イングリッシュ

これで「英語を勉強しなければなりません」つまり「そう、英語を学ぶことは、私たちにとって重要なんです」というメッセージが、しっかりと伝わるはずです。

「ワン」に”人”ではなく”動作”を置いてみると…

ここで、少し応用にもトライしてみましょう。

たとえば「ワン」に”人”ではなく、「動作」”Learning English(英語を学ぶことは)”を置いてみます。

Learning English・increases・your happiness.

読み方:ラァーニン イングリッシュ インクリィーシズ ユァ ハァピィネス

「英語を学ぶことは、あなたの幸福度を増す」つまり「英語を学ぶことで、もっと幸せになれる!」

このように「何ができるようになるか」までを、1つの文で伝えることができるのです。

英語はとても“具体的”

『リズムでつなげば どんどん話せる 英語はワン・ツー・スリー』では、子ども向けのシンブルな例文を使い、英語の「組み立て」を練習できるように工夫しています。

「人」だけでなく、「もの」をワン(主語)に入れた例文も多く収録しましたので、ぜひ英語学習のスタートに活用してください。

あらためて英語は、とても“具体的”な言葉だと思います。英語を話す練習をすることは、自分が何をしたいか、どんな人間であるか、どんなことをしていて、これからどうしたいか。そういったことを考え直し、言葉にしていく過程でもあるのです。

是非、そんな「伝える力」の訓練に、英語を使ってみてくださいね。