【WRC世界ラリー選手権】第4戦 ラリー・クロアチア(4月10日〜12日)

【映像】タイヤ破断も大激走(実際の様子)

 4月12日、WRC(世界ラリー選手権)の第4戦が行われ、トヨタの勝田貴元が日本人史上初の2連勝を飾った。多くのドライバーが路面状況に悩まされたラリーだったが、実は勝田も思わぬアクシデントに見舞われた。

 今年からホストタウンをアドリア海沿いのリエカに変更したラリー・クロアチア。路面は基本的にターマック(舗装路)だが、一歩でもコースを外れると砂利や石だらけで、コーナーをより攻めたコースでインカットすれば、たちまち舗装路上に石や砂がかき出され、後続のマシンにとって難しい環境となる。

 案の定、デイ1にはトヨタのエルフィン・エバンスとオリバー・ソルベルグがコースオフしてデイリタイアとなり、デイ2にはサミ・パヤリがタイヤ交換のため大きくタイムロスしていた。そんななか、競技2日目(デイ2)のSS14では、ついに勝田貴元にもトラブルが生じる。

 ダーティな路面によって、フォードのジョシュ・マッカーリーンやヒョンデのヘイデン・パッドンがフロントタイヤをバーストさせながらなんとかフィニッシュした直後だった。ステージ中盤を走行中の勝田にも、タイヤ空気圧のアラートが表示される。

 実況の布施宏倖アナウンサーが「勝田にもタイヤトラブル!」と言うと、解説の山本シンヤ氏も「みんなダメですね」と落胆した。走行中の左フロントタイヤがクローズアップされると、ほぼゴムがなく破断した状態で、これを見た布施アナは「現状ほぼタイヤダメになってますよ」とコメントしている。

 視聴者からは、「うそだろ・・・勝田もパンクアラートって」「タカもタイヤアラームだよ…」「左フロントアラート出てるやんけ」「ボロボロやん」「がったがただ」「ホイールぼろぼろ」「あーリムごと逝ってる」など、勝田のトラブルを悔しがるコメントが数多く寄せられた。

 しかし、勝田は残念そうな表情を浮かべながらも懸命に走りきり、暫定トップタイムから1分28秒遅れでフィニッシュ。最終的にはタイムロスしながらも総合2位へ順位を上げることとなり、結果的に見れば、ここで踏ん張ったことが逆転優勝に繋がったと言える殊勲のシーンとなった。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2026』/(C)WRC)