「中禅寺湖カラカラ」「華厳の滝チョロチョロ」“雨不足”で人気観光地に幻の道 富士河口湖町では田植えに不安も

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雨不足により人気観光地に異常事態。中禅寺湖では湖底が露出して島まで歩いて行ける幻の道が出現した。華厳の滝は夜間の放水を完全停止。山梨・河口湖では水不足で田植えに影響が出ている。

人気観光地の湖底がむき出しに

関東の観光地では、異常事態が続いていた。

イット!取材班:
栃木県日光市上空です。中禅寺湖が見えてきました。水位が減った結果、陸地が続いています。

栃木・日光市、奥日光にある中禅寺湖では、雨不足により一部湖の底がむき出しの状態となっていた。

普段は湖面に浮かぶ島も水位が下がると、こんな姿に。

イット!取材班:
普段は湖の底になっていますが、水位の低下によって上野島まで歩いて行くことができます。

湖の底から幻の道が出現していた。

さらに湖底に、こんな珍客も現れた。

イット!取材班:
猿がいます!水が干上がった場所に猿が現れました。エサを探しているのでしょうか。

むしゃむしゃと草を食べる猿、水のない湖を悠々と歩く姿があった。

普段なら湖面に浮かんでいる桟橋も現在は水がなくなり、ボートが完全に陸に打ち上がった状態となっている。

13日の中禅寺湖の水位は、過去10年で最も低下しているという。

マス釣りの聖地として知られる中禅寺湖では、貸しボート店にとって水位の低下は大打撃となっていた。

レークオカジン・岡本浩和代表取締役:
普段はここまで水があります。だから今は(水位が)2m以上少ない。

取材班:
釣り人があそこまで湖に入れない?

レークオカジン・岡本浩和代表取締役:
入れない。あそこだったら普通は水深3mぐらい。

20日のボート釣り解禁を控えるこの店では、水のある新たな場所に船着き場を約50万円かけて設置するという。

レークオカジン・岡本浩和代表取締役:
(雨が)降ってほしい。冬って雨が降らないじゃないですか。その間になくなる。大体1日で1cmぐらい水がなくなるんですよ。

釣り人たちも水位の変化を感じていた。

釣り人:
水位は年々落ちているんですよね。去年もだいぶ渇水だったけど、今年はさらに渇水じゃないですか。

その異変は、中禅寺湖の水が一気に落下する華厳の滝にも及んでいた。

イット!取材班:
こちらの水量もかなり少なくなっているように感じます。

日本三名瀑の一つに数えられる華厳の滝。5年前の映像と比べると滝の水量が減り、ちょろちょろ状態となっているのがわかる。

水源である中禅寺湖の水位が激減したため、昼間は滝に落とす水の量を最低となる毎秒0.1tに減らし、夜間は完全に停止しているという。

観光客:
水量が思ったより少ないかな。

観光客:
音はすごいのに…ちょっと残念だなと思います。

富士河口湖町で節水呼びかけ

全国的に気温が上昇し初夏の陽気となった13日、カラカラの湖は山梨県にもあった。

イット取材班:
河口湖の水位が低下して、奥に続く六角堂まで歩いて行けそうです。

山梨・富士河口湖町の河口湖も近年水位がまれに見る低さだという。

むき出しとなった乾いた湖底にはタンポポが多く咲いていた。農家は水不足に不安を募らせている。

農家・梶原基重さん:
こちらが田んぼへ水をあげるところの設備、ポンプ室です。

河口湖周辺の水田では湖の水が流れ込んでくるが、湖の水位の低下によって、くみ上げが困難な状況になっているという。

少雨の影響で1m以上も水位が低いという。

そのため約200万円かけて湖の水をくみ上げるポンプを2カ所に設置。それでも5月から始まる田植えを前に水不足を懸念する声が上がった。

農家・梶原基重さん:
水位が上がれば、こんな設備はいらない。2年連続で(水位が)減っているから大変ですね。

富士河口湖町では先週から町内の一部地域で、節水への協力要請が呼びかけられている。

住民男性の家では、節水のため湯船にお湯をためるのは2日に1回にしていた。

住民:
お風呂にまとめて入るとか1日抜くとか、毎日ではなくシャワーで済ませるとか(水を)あんまり使わないようにしてる。

観光や農業への影響が出ている水不足、引き続き警戒が必要となる。
(「イット!」4月13日放送より)