電動アシスト自転車のバッテリー寿命を長持ちさせるには…ギリギリまで使ってから充電したほうがいいの?【国内メーカーに確認してみた】
4月からの新生活…、通勤・通学の足として「自転車」を使用している人。また、中にはガソリン高騰により通勤手段を「車から自転車に変えようかな」と検討している人もいるのではないのでしょうか…。
【画像】バッテリーの寿命を短くする「使用例」&寿命を長持ちさせるポイント
職場や学校までちょっと距離がある人は「電動アシスト自転車」を使用しているケースもあると思います。
電動アシスト自転車のメーカーで国内シェア1位の約6割を占める「パナソニック サイクルテック」によりますと、毎年2月~4月の新生活前後が電動アシスト自転車が最も売れる繁忙期だということです。
「高価なバッテリー」長持ちさせたい
電動自転車を通勤で使用している筆者が気になっていたことは「バッテリーの寿命」です。使用して4年を迎え「最近バッテリーの持ちが悪いな」と思い、買い替えたところ数万円の出費に…。今度は少しでも長持ちさせたいところです。
スマートフォンをはじめ充電が必要な電子機器については「バッテリーの残量をなるべく使い切ってから充電したほうが、寿命が長持ちする」と耳にしたことがあり、筆者はスマホだけでなく電動自転車のバッテリーも「そうしたほうがいいのかな」とギリギリまで使ってから充電しています。
果たして電動自転車のバッテリーを充電する理想のタイミングはいつなのか?国内メーカーの「パナソニック サイクルテック」に確認してみました。
―電動自転車のバッテリーを充電するタイミングは残り〇%位でするのが理想ですか?
(パナソニック サイクルテック)
「明確に〇%ということが検証されているわけでなく、充電タイミングによってバッテリーの寿命に関係することはございません」
―どのくらいのペースで充電すれば長持ちしますか、空っぽまで使った方がよいと聞きましたが
(パナソニック サイクルテック)
「いつ充電していただいても結構です」「リチウムイオンバッテリーは原則として空まで使う必要はありません。継ぎ足し充電が可能で寿命にも影響しません」
―こまめに充電すると寿命が短くなると聞きましたが
「バッテリーは流れた電気量の分だけ傷みます。半分充電すれば傷みは半分です。
したがいまして、今日半分(50%)充電+明日半分(50%)充電 することと、明日空まで使って全部(100%)充電することで劣化の違いはありません。バッテリーがある程度減ったら充電してください」
―バッテリーを長持ちさせるために気を付けるべきことはありますか
(パナソニック サイクルテック)
「深放電(バッテリーの残量が空になること)はバッテリーを傷めます。半年に一回は、バッテリー残量が2~3個点灯になるまで充電してください。このような状況はバッテリーを傷める(寿命が短くなる)可能性がありますので、できるだけ避けてください」
ただし、同社では年に1度程度は残量が空になってから充電したほうがいいというのです。
(パナソニック サイクルテック)
「半年~1年に1度程度で結構ですが点滅(空に近い状態)まで使うことにより、バッテリー残量表示の狂い(実際の残量とランプの残量ランプ表示の狂い)を修正することができます」
寒い日・暑い日…環境下で気を付けることは?
いつ充電しても大丈夫ということですが、特にこれからの時期は使用環境によっては気を付けるべきことがあるといいます。
―これから気温が高くなってきます。暑い時期は気を付けたほうがいいことはありますか
(パナソニック サイクルテック)
「バッテリーは高温が苦手です。保管や充電は周囲の温度が0℃~40℃の場所で行っていただくことをおすすめします」「高温になる場所で充電を繰り返したり、保管したりしたときはバッテリーの劣化が早まります」
一方で、寒い日といった、「気温の低い時」はバッテリーの減りは早い気がしますが…
(パナソニック サイクルテック)
「冬期(寒い環境 約5℃以下)では、バッテリーの性能が低下し、走行距離が大幅に短くなることがあります」
「バッテリーを暖かい室内で保管し、使用するときだけ自転車に装着することで、性能低下を軽減することができます」
メーカーでは「バッテリーを充電する場合必ず避けるべきことがあるといいます。
電動自転車のバッテリーは「3~4年」での交換を推奨
パナソニック サイクルテックでは自社の電動自転車のバッテリーについて、繰り返しの使用によるものだけでなく、時間経過でも劣化するため、使用回数の少ないものでも数年の経年劣化で寿命を迎えるといいます。
(パナソニック サイクルテック)
「当社の現行リチウムイオンバッテリの製品保証の条件としまして、2年以内、満充電回数700回以下、性能劣化50%以下を挙げています」
「そのこともあり『3年使用したが、数えるほどしか充電していないのに走行距離が短くなったのは、品質の問題ではないか?』と、ご相談をいただく場合がございます。これはバッテリーは経年劣化があり、使わない期間も劣化が進行するために起きる症状でございます」
―使用期間のほかに影響するものは
「バッテリーは消耗品であり、使用環境・劣化の進行度合いはバッテリーにより違います。また、バッテリーに求める性能もお客さまそれぞれであり、寿命はひとことでは申し上げられませんが、それも含め、およそ3~4年で交換(追加)されるお客さまが多くございます」
バッテリーの交換で避けるべきこと…
(パナソニック サイクルテック)
「『再生バッテリー』や『改造バッテリー』は使用しないでください」
「発熱・発火など異常故障の原因となるおそれがあります。また、このような『再生バッテリー』や『改造バッテリー』を使用したことによって生じた不具合等の事象は、保証の対象外となります。必ず、バッテリーを交換する場合は当社純正品をお買い求めください」
4月から自転車の交通ルールが厳しくなりました。交通ルールを守ることは重要ですが、自転車を安全に使用する上でも、不具合が生じた場合はそれぞれ購入したメーカーに相談することが大切です。
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