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 J1名古屋などで活躍した巻佑樹氏が3日、サッカーチーム「RED WOLF(レッドウルフ)」を立ち上げた。同チームは「公式戦に出場しない」という既存チームと一線を画す異例の形態で、埋もれた才能をプロへ送り出すことに特化した育成組織となる。

 「自分は駒大で出場機会を得ることができたが、もし他大学に進学していたら、試合に出られずに埋もれていたかもしれない。そうした不遇の選手が大学サッカー界にはゴロゴロいる」と巻氏は振り返る。自身の経験だけではなく、名古屋スカウトやJFL枚方GMの経験を通して環境やタイミングに恵まれずに、志半ばでスパイクを脱いでいく選手たちを目の当たりにしてきた。だからこそ、若い芽を息吹かせるチームを作りたかった。

 RED WOLFは週末の公式戦での勝利を目指すトレーニングではなく、選手一人ひとりが徹底的に自分自身と向き合い、個のスキルを磨き上げる「内面の成長」と「スキルアップ」を最優先事項に掲げる。18歳から24歳の若き才能を短期間で劇的に進化させる“化けるための育成”を本気で追求。対象となるのは大卒時にプロ入りが叶わなかった選手、家庭環境等の事情で競技継続が困難になった高卒選手、さらにはアフリカ、南米、東南アジアといった海外からの推薦選手だ。

 育成プランとして、大卒選手には“1年間限定”という退路を断った期間でプロの目に留まるレベルへの到達を課す。一方で、高卒選手に対しては、心身の成熟を見据えてもう少し長いスパンでの育成計画を用意する。またプロへの道がなくなった場合でも、巻氏の理念に賛同するスポンサー企業と連携し、就職の斡旋を含めたセカンドキャリアを全面的にバックアップする。

 「心のどこかに“もう一度やりたい”という火が残っているなら、ここに来てほしい。本気なら、僕たちは本気で応える」と巻氏。詳細は未定ながら年内に3回のセレクションを実施する予定だ。