中村はイングランド戦で異彩を放った。(C)SOCCER DIGEST

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 まるでダンスを踊っているような──「なんだ、あれは!?」とそんな錯覚に陥った。

  “聖地”ウェンブリー・スタジアムでのイングランド戦、日本が1-0でリードして迎えた69分。軽快なパス回しから左サイドでボールを受けた中村敬斗は、対峙したティノ・リヴラメントを華麗なフェイントで置き去りにし、右足でゴールを狙った。

 このシュートは惜しくも枠外だったが、高速のまたぎから右足アウトサイドでチョンとボールを動かし、相手を軽々といなすような一連の動きはまさにスペシャルだった。
 
 かつてナイジェリア代表にオーガスティン・オコチャという屈指のテクニシャンがいて、そのフェイントは“オコチャダンス”と呼ばれた。そのプレーを思い出した瞬間、これは“ケイトダンス”ではないか──そんなイメージが頭をよぎった。

 あのボディフェイントと絶妙なタイミングでの“右足チョン”。ウェンブリーの空気を一変させた、中村の才能を象徴するプレーだった。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)

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