「ここからが私の共感タイム!」――SAY-LA小椋妃奈乃、見えない絆を埋める“Dメロの誓い”
3月31日に新体制初となる10作目のシングル「半透明スワロフスキー」のリリースを控える、SAY-LAの小椋妃奈乃 。スポニチ東京本社でのソロインタビューで語ったのは、新曲に込めた密やかな誓いだった 。担当するDメロの歌い出しは、お互いの見えない部分を補填し合うというアイドルとファンの関係性に深く共感し、「ここからが私の共感タイム」とひときわ強い感情を込めてマイクを握っている 。(推し面取材班)
リリースイベントでこの歌を披露しているときに、思わず微笑んでしまう光景がある。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」を思わせる旋律が響き渡るパート 。ステージ上の8人は3列の陣形を組み、兵隊長のように小太鼓を打ち鳴らすように腕を上下に振り始めた 。それに呼応するように、客席では色とりどりのサイリウムがスティック代わりに上下へ激しく揺れる 。横や縦に振るのではなく、太鼓のように叩きつける光の波 。踊りながらその眩しい光景を見下ろし、ふっと口角を上げる。客席との一体感は、いつだって最高だ。
新曲でお気に入りのフレーズがある。Dメロだ。
♪モザイクかかった部分を 頭で勝手に描いて 多分君じゃない君のこと見てるかも でもそれもいいよね――
「ファンの人からの私たちも、私たちからのファンの人たちも、会ってる時の状態しか知らないから、本当はどんな人かっていうのを多分全部は分からないと思うんです」
知っているのは、ステージで放つ光と、客席から送られる声援だけ。日常の見えざる部分や、行き場のない夜の孤独は、モザイクがかかったようにお互いに見えない。
「でも・・・そういうところも、関わっていくうちに頭の中で補填し合うことで、関係が築かれていくんだろうなって。この歌詞で改めて『確かに』って思うことができました」。 だからこそ、自身の歌割りである♪モザイクかかった部分――には魂が震える 。
「ここから私の共感タイムみたいな感じで感情を込めて歌ってます」
記念すべき10枚目のシングル 。王道の正統派に、新たなスパイスが加わった。
「今回ダンスをつけてくれた振り付け師が新しい方なんですけど、SAY-LAってあんまり激しくてかっこいいダンスはなかったんです。それが今回は曲の間奏の部分でみんなで一緒にダンスするところがあるんですよ」。可憐なだけではない。一部の選抜メンバーだけでなく、8人全員で踊り切る 。そこに、新体制の強固な意志が宿っている。
客席と一体になる小太鼓を叩くような振り付け。 「そこがすごい可愛いのでファンの人にも一緒にやってもらいたいなって思ってるのがポイントです」。配信などで呼びかけるうちに、一緒に太鼓を叩くようにサイリウムを振るファンが少しずつ増えてきた 。
「みんなでやったらきっとかわいい。サイリウムって縦や横に振るのは見るけど、太鼓みたいに叩いてるのはこれまであまり見たことがありませんでした。それがまた面白いんです」
ステージの上と下。見えない部分を互いの想像と思いやりで埋め合わせながら、その手で小太鼓のリズムを刻んでいく。
